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「東京オリンピックの準備はしない」

主婦のKさんとレッスンの中で、東京オリンピックについての話題になりました。

僕は国民の一人として自分たちは何かオリンピックに向けて準備するべきことはあるかどうかを、Kさんに質問しました。Kさんは「ない、そのままがいい」と答えました。

もし外国人が日本に来たついでに観光しようとしたとき、日本人が構えすぎて外国人に合わせ過ぎてしまうと、ナチュラルな日本を外国人は楽しめなくなってしまうとKさんは言います。

だから、英語が流暢な日本人がいたり、全く話せない人がいて自然ということです。

想像してみると・・・ある外国人旅行者が日本に来て目的地への行き方がわからなくなってしまった。そこで近くにあったスーパーマーケットに入って店員さんに聞いてみたけど、誰も英語が話せる人がいない。最初に話しかけた店員さんはとてもいい人で、英語は全然話せないけど、その旅行者があるお寺に行きたがっているということは理解して、そのお寺の場所を知っている人を他の店員さんに聞いてまわってくれました。誰もそのお寺を知っている人はスーパーの中にいなく、その店員さんは外国人旅行者を連れて100メートル西にあるガソリンスタンドまで行き、そこの店長にお寺について聞いてくれました。そして、一発で場所がわかり、ガソリンスタンドの店長はそのお寺まで旅行者を連れて行ってくれることになりました。外国人旅行者はスーパーの店員さんに感謝して別れました。ガソリンスタンドを出発してからしばらくして後ろを振り返ったら、スーパーの店員さんはまだこちらに手を振りながらそこに立っていました。・・・みたいな感じです。

外国人旅行者にとっては日本で英語が通じなかったことは不便を感じたでしょうが、それ以上に、困った人を放っておかない日本人の「心」に触れたことの方が記憶には残るでしょう。

Kさんの言いたいことが、何となく理解できました。