夢と現実

 

 

かつて、当教室に通っていた6年生の女の子がいました。彼女は本を読むのが好きで、将来は小説家になりたいと話していました。

僕は彼女に「なれるといいね」と応援していました。しかし、彼女の親はどちらかというと、「あなたには小説家は難しいから、もっと現実を見なさい」という感じだったそうです。

学校の勉強はすごくできた方ではなかったかもしれないけど、彼女にとっての現実は、「本を読むのが好きで、小説家を密かに目指している自分」でした。

昨年の3月、中学卒業をもうすぐ控えた彼女に道でバッタリ会いました。高校で理系のクラスに入ることになって、中学の友達も同じ学校だから嬉しいと話していました。僕は小説家の夢の話はしませんでした。違うことに興味がわいたのか、親の言う通りに諦めたのか、それはわかりません。

ただ、彼女が今、自分の人生を楽しんでいればいいなと思います。