そもそも、バイリンガルという言葉の定義そのものが、あいまいです
それぞれの言語をどれくらい使えれば、バイリンガルと呼べるのか、境界線を引くことはほぼ不可能です
極端なことを言えば、挨拶くらいできれば、その言語を「話せる」ということであれば、僕は五ヵ国語くらい話せることになります
英会話を習おうとしている人にとって、始める前のイメージでは、「習えば自分もペラペラになれる」と思うかもしれません
だけど、実際に自分が始める前にイメージしていた英語力を身に付けられる人は、ほんのわずかです
特に、ほぼ話せない状態から始めた社会人にとっては、かなり厳しいです
普通に仕事をしている人で自他ともに認めるバイリンガルになれた人がいれば、その人はものすごい努力家か、英語を身に付ける環境に恵まれた人だと思います
僕が言う「努力」とは、単純に「英語と向き合う時間の量」です
自分も英会話教室を経営しているのに、なぜこのような少し悲観的な表現をするかというと、せっかく英語を習うなら、それにお金を払ったことを後悔しないように努力してほしいからです
実際には、僕が自分の教室で「英語力」より大切にしているものがあって、それは「実りのある会話」です
どうしてもバイリンガルになりたいと思っている人にお勧めする一番簡単な方法は、「私はバイリンガルです」と、堂々と自分のまわりに言うことです
定義があいまいならば、言ったもん勝ちではないでしょうか
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