中高生に会話を教えていてよく分かることは、文字を見ずに発音練習をすれば、誰でも発音はよくなるし、時間がたってくれば、誰でもコミュニケーションを英語でとれるようになるということです

多くの学生が、なぜ学校でこんなに多くの時間を英語の勉強に費やしているのに、簡単なコミュニケーションさえとれないのかを、僕はいつも考えています

「文法の勉強から始めるからだ」とか「スピーキングをほとんどやらないからだ」など、英語の専門家は色々主張しています

僕もほとんどの意見に賛成です

そして、僕が感じる、学生が英語でコミュニケーションをとれない理由は、「正しい表現を決めつけられている」という部分です

例えば、テストをやったときに、答え方が1つに決められていて、その他の答え方をしたときには、問答無用で点数をもらえないことが多々ある

“Would you mind?” は相手に何かを頼むときなどにも使える表現ですが、これを直訳すると「気にしますか?」みたいな感じになるので、頼みを承諾するときには、”No.”で答えるのが基本です

だけど、市販の英会話の教材の中には、”Would you mind?”の質問に対して、”Sure.”で承諾したことになっている会話文もあります

学校の先生がこれを見たら、「この答え方は文法的に間違っている」と言うかもしれません

そうはいっても、これが「リアルな状況で使える英語」なんです

リアルに使えるということは、それが正しいとか間違っているとかは関係なく、「コミュニケーションが成立できている」ということです

最近では、「全然カッコいいよ!」と誰かが言えば、意味としては普通に通る、「大衆が認めた表現です」

「正しい言い方」にこだわらずに会話を楽しめば、英語を使うことはそんなに難しいことではありません

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