誰かに唐突に、「私は犬です」と言われたら、この人は何を言っているの?と思うはずです
純粋に考えて、「いや、あなたはどう見ても人間ですけど」と言いたくなるでしょう
「一つの文に意味はなく、その文が状況の中に埋め込まれて、初めて意味を持つ」ということを本で読んだことがあります
だから、「私は犬です」に意味はなく、聞いた人は想像力をはたらかせて、「どういう意味で言ったのだろう」と考えなければいけなくなり、人によってこの文に対する解釈は異なります
Aさんが、BさんCさんDさんに質問をしたとします
「あなたは犬と猫、どちらがすきですか?」
Bさん:「僕はどちらかというと、犬がすきです」
Cさん:「私はネコがすきだな~」
Dさん:「私は犬です」
Dさんが答えた「私は犬です」は、文字通りの意味ではなく、「私は犬のほうが好きです」という意味で言ったのは、状況から考えて明らかです
状況の中に入ったときに文は意味を持つというのは、こういうことなのだと思います
Leave a Reply
Be the first to comment.