会話をしているときと、文字を使ってコミュニケーションをとっているときでは、文の質は同じようで同じではないです

口から言葉を発しているときは、常に楽器の即興演奏をしているように、思いついたことを出しています

文字を書くときは、自分が作った文を目で確認しながら、修正したい部分を消して書き直すことができるので、書いた楽譜を相手に見せているようなものです

この違いはとても大きいように感じます

さらに、もし伝えたいことを全て文字にして、それを読みながら相手と会話をしたとしたら、どことなく違和感を感じると思います

文字を読みながら相手に話すと、どうしても感情を伝えるという部分が減ってしまうからだという気がします

そういう意味では、セリフをまるで現実かのように話してみせる役者さんの臨場感の出し方は、訓練の賜物なのだなと思います

会話においてより大切なことは、文の正確さよりも、「感情が入っていること」なのではないかと僕は考えています

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