ある、言語に関する本の中に、このようなことが書いてあります
「英語にも、国ごと地域ごとにアクセントや使用する単語、表現の違いがあるが、それらに優劣を付けられる根拠はない」
もう少しわかりやすく表現すると、例えば、「イギリス英語の方がアメリカ英語より優れているという言い方はできない」ということです
インドの英語は、インド独特のアクセントを持っているし、シンガポールの英語も同じですが、それらはそれぞれ言語として成り立っているのであって、それぞれの国や地域では、その使われている英語が「基準」となります
多くの英語学習者は、自分の先生が使う英語のアクセントが、どこの国のものかを気にしてしまいがちではないでしょうか
なぜか先生の使う英語が、きれいにアメリカやカナダの発音っぽいと、それだけで安心してしまう傾向は否めません
本来は、将来オーストラリアへ転勤になる人がいたとしたら、その方はオーストラリア人の先生に英語を教わるのがベストでしょう
そうすれば、オーストラリアの文化ごと学べるメリットもあります
もし、学習者が特に英語の使用目的をもっていなければ、フィリピン人の先生でもイタリア人の先生でも日本人の先生でも良いはずです
問題なのは先生の国籍や使用言語なのではなく、その先生から何を学び取るとこができるかだと、僕は思います
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