TさんはOFFBEAT英会話教室に通い始めて、約1年になります

昨日のレッスンが終わってから、Tさんがこんなことを話してくれました

「通い始めて半年くらいは、これで本当に英語が上達するのか疑問でした」、「最近ようやく理解できるものが増えてきて、先生がやっていることの意味がわかってきました

僕のレッスンスタイルは、とにかく大量の情報を英語で生徒さんに与え、それを何度も口から出して繰り返すスタイルのインプット方法です

多くのことがそうですが、一回習っただけですぐに実践で使えるようにはなりません

カラダをそれに馴染ませる時間、もしくは回数が必要になってきます

言語のように複雑なものを習得しようとしたときには、最初の数十時間か数百時間は、習う人の忍耐力がいると僕は思っています

その忍耐の時期を乗り越えたTさんは今、「楽しくなってきた」と言ってくれています

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先週の土曜日の夜、ギターを教えに、あるレストランへ行ってきました

僕が教えたのは10年くらい前に知り合った友人で、そのレストランのオーナーシェフです

その友人が、「ずっと前にたーさん(僕のこと)が言ってたことがやっとわかってきた」と言いました

僕が彼に言ったことは、「楽譜に書いてあることは、それを作った人の世界が紙に反映されてるだけで、それが正しいとかそういうことではないので、参考程度に見ればいい」、「大事なのはノリ」というようなことでした

なぜ彼は、僕がそれらのことを伝えた時にはあまり理解できてなくて、今になってわかり始めたのでしょうか?

そんなことをギターレッスンが終わってから話をしました

友人は「やっぱり教わってもダメなんだよね、英会話も一緒でしょ?」と言いました

さらに、彼は楽譜を料理のレシピに例えて、料理を覚えるってことも楽器を覚えることもほぼ同じことだと説明してくれました

ある程度できるようになってから理屈を勉強したほうが理解度が高まるという意味では、ギターも料理も英会話も同じです

友人が、僕が言っていたことが今になって理解できるようになってきたのは、彼がギターを弾けるようになってきたということでもあるように思います

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新渡戸稲造著の「武士道」を読んでいます

とても興味深い本です

本の中にこのようなことが書いてありました

アメリカ人は人に物を贈るときに「あなたはきっとこれを気に入る」と言うのに対して、日本人は贈り物を軽んじ賎しめる(「つまらないものですが」などという)

日本人の論理としては、「あなたは善い人です。いかなる善き物もあなたにふさわしくありません。だから、あなたに差し上げる物を物自身の価値としてではなく、私の気持ちの記しとしてだけお受け取りください。最善の贈り物でも、それをあなたにふさわしいと言うことは、あなたを侮辱することになります。」ということらしいです

ようするに、アメリカ人は物の価値に対して述べ、日本人は物を差し出す精神について述べるということです

これは、とてもわかりやすい文化の違いだと思います

自分が他国へ行って違う言語を話すときには、「違う文化を持った人と話をしている」という意識を持つことができれば、相手を受け入れることがより簡単になるかなと思います

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英語の先生といっても考え方はそれぞれで、どの考え方が正しいとかそういったものがあるとは思いません

僕はどちらかというと、英語よりもコミュニケーションに実りがあったかどうかを気にするタイプの考え方で、文法や単語の正しい使い方などに関しては、意思の疎通がある程度取れるようになってからできるようになればいいと思っています

なので、生徒さんが「自分はこんな話し方で笑われたりしませんか?」などと僕に質問することがありますが、そんなときに僕は「他人の英語力を笑うような人は相手にしなくていいから、多少変な英語でもあなたの話を真剣に聞いてくれる人と沢山話せればいいです」と答えます

実際に、世界中すべての英語を話す人がいい人なはずはなく、中には他人の英語力をバカにする人だっています

英語のために英語を話すと、上手く話せるようになるまでに道のりが遠すぎて、正直疲れます

僕の生徒さんには、英語で会話をした先に何を得られるのかということを、まずはゴールにしてほしいと思っています

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頭の中で考えたり意識を活性化させることを、心理学用語で「プライム」と言うそうです

自分でも身に覚えがありますが、書道の先生としばらく会話をした後すぐに字を書くと、なぜか自分の字が若干キレイになった気がします

何かをイメージすることによって、その影響が行動などに反映されるのがプライミング効果です

書道の先生とはどんな人かというのを頭の中でイメージすることで、自分が「書道の先生」に影響を受けて、自分の文字に反映されたということだと思います

これは英会話にも効果的だと僕は思います

英語を話す人とはどんな人なのかというのを、なるべく細かくイメージすることで、実際に会話をするときにも「英語を話すときの態度」が作られるはずです

まったく英語を知らない状態でのプライミングは現実的ではないと思うので、やっぱり、普段から英語で色々とインプットしておくことは重要でしょう

自分はすでに英語を話しているんだというイメージは、必ず行動にも出るようになってきます

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