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「出川イングリッシュ」のどこがスゴイのか?
昨年末、生徒さんから「先生、『出川イングリッシュ』みたことありますか?すごく面白いから見てください」と言われて、インターネットで探して見てみました。
「世界の果てまでイッテQ!」というテレビ番組の企画の一つ(タイトルは、「はじめてのおつかい」)で、コメディアンの出川哲郎さんがアメリカやイギリスへ行って、与えられたミッションをクリアするもので、出川さんのキャラもあって、とても面白かったです。
ただ、僕はコミュニケーションを教える仕事をしているので、どうしてもそんな目線で見てしまい、そうみると、出川さんのコミュニケーション能力の高さ(特に方略的能力)に驚きます。
方略的能力は、簡単に言うと、言語で伝えきれない部分を何かで補う工夫の力のこと。
「宇宙食」が英語でわからなくて、地元の人に粘り強く聞いてまわるのですが、宇宙食で埒があかないと思ったら、映画「E.T.」の話をして、まず「宇宙人」、「宇宙」という単語を相手から引き出そうとするところなどは、すごい発想力だなと感じました。
英語力が低くても、コミュニケーションを楽しめる人がいる、それは誰?どうやって?
出川イングリッシュを見ると、いろいろ参考になるはずです。
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同じ英語力で話せる話せない
先週の水曜日、出張レッスン@ハワイ食堂レアレアで、話を広げる訓練をしました。
ペアになり、一人が僕から与えられたトピックについてパートナーに色々と質問します。「話を広げる練習」なので、なるべく話題を変えないのがルールです。
Kさんはまだ英会話を始めたばかりで、この訓練はかなり苦戦しているのが明らかでした。
レッスンが終わってから、Kさんにこの訓練のどのようなところが難しかったのか聞いてみたら、「自分の持っている英語力で聞ける文が作れなくて、相手にほとんど何も質問できなかった」と話してくれました。
つまり、自分が作れる質問文が少なすぎて、話題を自ら狭めてしまっていたということです。
一方、Iさんは話すときには文法のことは一切考えることをせずに、思いついた単語を並べて、相手から聞き出したいことをほぼ全部聞けています。
KさんとIさんの英語力の差は大きくはありませんが、差があるのは、メンタルの部分です。
心にある「文で言わねば」という先入観を取り除ければ、同じ英語力でも会話そのものをより楽しめるのです。
Kさんもそのメンタルを持てるように、毎回のレッスンで励ましていこうと考えています。
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「日本人に自分の英語を聞かれたくない」
先日の出張レッスンで、Kさんがこのようなことを言われていました。
「日本人の中にいると、何故だか恥ずかしくて英語を話しにくい。」
これは、英会話を学んでいる多くの日本人が経験することです。
僕が思うのは、学校での英語教育は「正しい英語の使い方」を主に教えるので、英会話をするときには「この言い方で正しいのか」と悩む事が増えて萎縮してしまいがちになりやすいのです。
Kさんのように、日本人の中にいると英語を話しづらく感じるのは、「自分の周りの日本人は、私の英語を聞いて正しいかどうかをチェックしているのではないか」とナーバスに感じるからです。
「会話において、正しい言い方も間違った言い方もない」くらいの考え方で英会話に取り組めば、コミュニケーションの上達は一気に加速します。
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相手の表情を見る
Iさんはレッスン以外にも英語を熱心に勉強しているようで、レッスンの中で僕が話しかけたときに、積極的に新しく仕入れた表現を使ってみます。
その表現が僕に通じているのかどうかを、僕の顔をうかがいながらチェックして、通じたことを確認しています。
これを毎週繰り返しているので、Iさんの表現の幅がどんどん増えてきているのは、自分でも感じていることでしょう。
コミュニケーションで僕が大事だと思う部分は、自分がどう伝えたかということ以上に、相手にどう伝わったかです。
Iさんが僕の表情を見て、自分の英語が伝わったかどうかを確認することは、英会話を学んでいる人のお手本になると僕は思っています。
外国に行ったときに何を見てくるか はコメントを受け付けていません