今年の秋に、新しいカウンター型の看板を作って、教室の前に置いてあります
不思議なことに、以前使っていた看板↓
・・の横に付けていたチラシを持っていく人は少なかったのに、カウンターの上にチラシを置いたら↓
チラシを持っていく人の数が大幅に増えました
冬に入り、風の強い日が多いので、カウンターを教室の窓に付けるように引っ込めて置くようにしました
そうしたら、チラシを持っていく人の数が大幅に減りました
カウンターを下げたのは、たった1.5mくらいだけです
それだけの違いで、人の行動がこんなに変わるとは・・
だから、人の心理を勉強するのは面白いのでしょう
カウンターを引っ込めている間は、チラシは出さないでおこうと思います
多くの人は本来、自分のことを話したい欲求が強いのかもしれません
僕はよく人と会話をしているとき、相手が話しているのを聞いてはいるのだけれど、同時に、「相手が話し終わったら自分はこれを話そう」と頭の中で考えていることがよくあります
そんなことに気づく瞬間もあって、その時は心の中で「イカンイカン、相手の話をまずは聞かないと・・」と思うのですが、しばらくするとそれを忘れ、自分が次に話したいことを頭の中で整理する状態になります
もう終わってしまった番組ですが、「笑っていいとも」のテレホンショッキングを思い出してみると、タモリさんは会話の達人だなと感じさせられます
ゲストから話を引き出すのが上手く、だからといって質問攻めにするのではなくて、適度に自分の話したいことを挟むことができる
ストレスを全く感じさせない話し方だなと思います
会話が上手な人は、会話で相手を気持ちよくさせることができる人なのかなと、ふと感じました
「これを知っていて何か得があるのだろうか?」と思ってしまうことでも、僕はレッスンに導入するようにしています
一見すると何も関係のないことのように思えるものを集めてみると、ひょんなことから、それらの共通点に気づくことがよくあるからです
子供が言語を獲得するときも、大人同士の会話を聞いていてそこから学び取ることは沢山あるはずです
「これはすぐに役に立つ」とか「これは役に立ちそうもないから無視しよう」なんて赤ちゃんが考えているとは思えません
人間は、親、兄弟、近所の人などが話しているのを全て吸収しながら、言語の中にある規則性に少しずつ対応していく力が赤ちゃんのころから備わっていて、大人になってもその能力は残っていると僕は思っています
映画の中にでてくるセリフなどを大量にリピート練習することは、生徒さんにとって最初はどんな意味があるのかわからないと思いますが、いつの間にかそれが身になっていると気付く日がくるのだと、僕は信じています
「どれくらいの期間で英語を話せるようになるのか」という質問をよく受けます
その質問者がイメージしている「話せる」のレベルによって、期間の長さはかなり変わってきます
自分がどれくらい話せるようになりたいのかというイメージをはっきりと持っている人は、それに向かって前進あるのみです
サッカーの本田圭佑選手がインタビューに答えるとき、頻繁に「準備」という単語を使っています
「準備ができているかどうか」、「いい準備ができていた」、「準備が足りていなかった」などなど・・・
彼がこれほど準備を大切にしているのは、それが結果と直接つながっていると、よく理解しているのかなと僕は感じています
英語を自分がイメージするレベルで話せるようになるのに、どれくらいの準備期間がいるのかというのは、本人がどれくらいその準備に力を入れているかどうかにかかっていると、僕は思います
Oくんは高校生で、英語の勉強を頑張っていて、高校を卒業したら留学をしてみたいと考えています
そんな彼に冬休みの予定を聞いたら、「英語のボキャブラリーを増やすために、単語の本で勉強する」と言っていました
僕は人から英語をどう勉強すればいいか聞かれたときはアドバイスをさせてもらいますが、あまり自分からは「こういう風に勉強するべきだ」ということは言わないように心がけています
何をどう勉強するのかは、本人が決めるのが一番だと思っているからです
そこで大事なことは、英語を勉強している本人が目標を持っているかどうかです
目標を持っていれば、何をどう勉強するべきか想像しやすくなります
今日、Tくんのレッスンで、こんな話をしました
Tくんは将来、アウトドア用品を扱う古着屋さんをやりたいと考えています
彼はしばしば、外国のアウトドア用品などを買った時についているタグの説明書きを理解できないと言っていました
理由は、知らない単語が多いからです
ということは、Tくんが個人的に勉強すべきことは、外国の商品についているタグを読めるようにするために必要なボキャブラリーを増やすことかなと、思いました
自発的になれば、苦労することも多々あるでしょうが、学ぶことが楽しくなると信じています