5歳の娘が自転車(補助輪なし)に乗る練習をしているので、僕はそれに付き合っています
僕が支えなくても、3日程度で、一人で進めるようになりました
僕はこれで、自分の仕事は終わったと思っていました
ですが、娘はまだ「まっすぐ進めるようになった」だけであって、進むことだけに集中していると、ブレーキをかけるのを忘れたり、ハンドルを傾けて曲がることを忘れてしまったりしています
「自転車に乗れるようになる」とは、単純に支えられることなしに進めるだけではないのだと、気付かされました
考えてみれば英会話も同じことで、あらゆることが無意識的にできるようになるまで反復練習をしないと、自在に操れるようにはなりません
もうしばらくは、娘に「いまブレーキだよ」とか、「ハンドルを曲げて」などと声をかけながらの反復練習が必要です
今朝、教室の掃き掃除をしている最中、外に置いてある新しく作ったカウンターの上にあるチラシを見ているおばさんがいたので、僕は「チラシ、どうぞお持ちください」と一言かけました
そうしたら、彼女は自分のことを話してくれました
「私は年金で暮らしていて、あまり娯楽に使えるお金もなくて、バイトも少ししているけど、余裕はない」と、教えてくれました
彼女は英会話にすごく興味があるそうで、僕が「無料体験レッスンだけやってみますか?」と聞いたら、彼女は「いいんですか、じゃあ・・」と、予約を入れて行かれました
僕は色々なことを考えました
自分のこと、仕事のこと、社会のこと、などなど
レッスンが終わってから生徒さんが、「あ~、疲れた」と言ったら、そのレッスンは実りがあったと僕は感じます
もし、レッスンの中で生徒さんができることばかりで、何もチャレンジできなかったとしたら、もっと負荷をかけてあげればよかったと、後で反省します
英語で会話をしていて、言いたいことを英語にできなくて軽いパニック状態になることは、多くの方が経験することです
レッスンでやるべきことは、英語で上手く伝えることができなかった場合、平常心でその場を上手く乗り越えられるかを訓練することだと、僕は思っています
平常心を持っていられるようにするためには、色々な場面で会話をする経験をしておくことは、とても重要です
一度パニックになって追い込まれる経験を沢山繰り返すことで、「次にこうなったらどうしよう」と考えることもできるようになってくるでしょう
僕は仕事柄、「教える」ことについてよく考え事をします
人に何かを教えると、教わる人の成長は独学で何かを学んでいる人よりも早いかもしれません
なぜかというと、教える人は物事を習得するための「コツ」を知っているからです
一方で、このようなこともしばしば起こります
「教わった人は、教わったことから外れているものを受け入れることを難しく感じる」、そのような傾向にあるような気がします
なので、英会話で例えると、「私はそれについては、先生に教わっていないので、話すことができません」となる人が、けっこう多くいるのです
独学でモノを習得した人からみると、「もっと枠にとらわれずに考えればいいのに」とか、「もっとクリエイティブでもいいのに」と思うかもしれません
プロのギタリストでも、個性的な持ち方や弾き方をする人のことを調べると、多くは、音楽学校卒業とか先生についてギターレッスンを受けたとかいうことは一切書かれていないし、本人もそのような話をしていません
きっと、最初は身近にいるギターを弾く人を真似てみたり、そのうちに、自分がもっと演奏しやすいように工夫するようになって、自分のスタイルができていくのでしょう
自分が英会話のレッスンをするときに気を付けたいことは、表現の方法に制限はないということを、生徒さんに知ってもらうことだと思っています
この話は、宣伝、広告、プロモーションに関する話です
サッカー人口は、世界で見るとかなり大きい
僕がパナマに住んでいたころ(約20年前)、よくストリートサッカーを楽しむ大人や子供を見ました
車が通る道でも普通にサッカーをしていたので、車は、彼らのプレーが一旦中断するまで停止して待つという、日本では考えられない暗黙のルールがパナマにはありました
ところで、僕も小学4年生からサッカーを始めて、今も時々楽しんでいますが、そもそもサッカーをやりたくなったきっかけは、「キャプテン翼」というアニメでした
最近知ったことですが、キャプテン翼は世界の多くの国で放送されていて、ネイマール、イニエスタ、ハメス・ロドリゲスなどなど、多くの現役プロサッカー選手に影響を与えているようです
もしかしたら、世界でサッカーをする人口が大きい理由のひとつに、「キャプテン翼に影響されたから」という人が、かなり多くいるのではないかと思います
不思議だと思ったのは、「みんなでサッカーをしよう!」というキャンペーンをやっている国があると聞いたことはありません
勝手にサッカーをやる人が増えているのです
世界には調べきれないほどの数、スポーツがあるのに・・
それだけ、キャプテン翼には、人にサッカーをさせたくなる影響力があるということではないでしょうか
「サッカーやろうぜ!」と言葉で表現するよりも、アニメを放送する方が強烈に人を動かす力があるのでしょう
考えてみれば、映画「海猿」がやったとき、潜水士の志願者数がアップしたというニュースを聞いたような気がします
ストーリーの影響力は、人をその話の中に引きこむくらいのパワーがあるということだと思います