勉強したいのに集中力が続かない、痩せたいのにダイエットが続かない、5年前から海外旅行へ行きたいと思っているのにまだ行っていない・・・のように、やりたいと思っていることがあるのに、できない人は沢山います
なぜ、モチベーションが続かないのでしょう?
人間の行動の多くは、その人の欲が動かしています
勉強をしたいのにできない人は、「遊びたい」、「テレビを見たい」、「音楽を聴いていたい」という欲が、勉強する欲を上回っているのかもしれません
ダイエットが続かない人は、「チョコレートを毎日一箱食べたい」、「ウォーキングにでかけないで、ベッドに寝ころびながらスマホをチェックしていたい」という欲が強いのかもしれません
海外旅行へ行きたいのにまだ行っていない人は、「今の仕事を辞めないと1週間の休みすら取れないけど、この会社でまだまだ仕事をしていきたい」と思っているのかもしれません
もし、本気で勉強したい、痩せたい、海外旅行へ行きたいと思い始めたら、「実現できるためにするべきこと」を自分で見つけて、そのように行動するようになっていくはずです
「勉強をしたい」と思った人は、勉強をしたその先に、何を得られているのかを想像すると、それがモチベーションになるはずです
「痩せたい」と思っている人は、スリムな体型になってモテモテになってしまう自分を想像し続ければ、そうなる欲求が自分を動かします
イタリアに行きたい人は、イタリアのハンサムな伊達男と運命的な出会いをして結婚することを想像したら、ウズウズしてくるでしょう
これが、人を動かす原動力になっていると、僕は思います
昨日の出張レッスンに、Sさんという初参加の方がいらっしゃいました
レッスンが始まる前にSさんは、「英語はまだまだ上手く話せません」と言われていました
実際にレッスンが始まってみると、一番英語を使えていたのはSさんでした
自己評価は、その人の性格によっても変わってきますし、環境によっても変わるでしょう
レッスンが終わってから、もう少し細かく「話せない」とはどのようなことなのかを聞くことができました
Sさんがハワイに行かれた時、JALの利用者のみが乗れる路線バスがあったそうです
外国人にそのことを説明しようとしたのですが、上手く英語で伝えることができなかったそうです
僕は中学1年生レベルの英語だけでもそれについて話すことは可能だと説明しました
どうしても日本語から英語に訳すクセが残っている人は、工夫して伝えることを忘れてしまいがちです
逆に、工夫して伝えるクセを付けている人は、頭の中にある絵をそのまま英語にすることができるようになってきます
今朝、僕がまだ寝ているころ、こんなことが起こっていました
4歳の娘が自分だけで朝食の支度をしようとしていました
食パンをちぎってからトースターの中に入れようとしたそうですが、そのちぎったパンを床に落としてしまったそうです
そこで、落としたパンは汚れてしまったので、水道の水で洗ってから(乾いてから食べるつもりだったのか)パンの袋に戻していました
それを見つけた妻が娘に、「パンは落としてしまっても洗わないんだよ」と教えました
人間は多くのことを、失敗や間違いを繰り返しながら学習していきます
失敗や間違いをするためには、経験してみることが欠かせません
大きな事故やケガをしない程度に、娘にも小さいうちから多くの失敗や間違いを経験しながら、学習してもらえたらと思いました
そして、英会話に関しても同じことが言えます
失敗や間違いなどの経験をしながらでないと、身になるコミュニケーション力はなかなかついてきません
相手にどれくらい通じるのかまずは口に出してみることは、進歩するために大事な要素なのではないでしょうか
Oくんが英語の合宿から帰ってきました
外国へ行っていたのではなく、静岡県の富士市で合宿は行われたそうです
その合宿には、学生と多くの大人も参加していたそうです
「どうだった?」と質問しましたが、聞くまでもなく、明らかにOくんの表情から「自信」を感じました
会話に積極性を感じました
本人は自分の表情の変化には、おそらく気が付いてはいません
生徒さんが外国から帰ってきて、会った瞬間に、「何か」彼らの雰囲気が変わったような感覚を持ちます
面と向かって話をしてみても、英語力が急激にアップしているわけではありません
ですが、彼らが「自信」に満ちていることは、ビシビシと感じてきます
この感覚は何なのか、今でもよくわかりません
ですが、OFFBEATの生徒さんだけでなく、友人や知り合いが「外国に行きたいな~」と話していたら、「ガンガン行ってきたほうがいいよ!」と、僕は何が良いのかわからないのに勧めます
根拠はありませんが、自分の経験から何となく感じるのです
一人で旅をしてきた人は、一皮むけて帰ってくるのです
英会話の講師として、英語である程度は流暢に話せることは大切なことだとは思います
一方で、英会話を全く初めてやる人と話すときは、僕はあえて大げさなジェスチャーを入れながら片言な英語を使うか、普段話すペースで話してからすぐに日本語で説明をつけるようにしています
コミュニケーションで大事なことは、思いやりです
話す側は聞いている相手に対して、自分が言っていることを理解できるように、相手が知っているであろう単語を使ったり、話すペースを相手に合わせたり、ちょっと難しいことを言うときは同じことを繰り返して言ったりすると、聞いている人はより理解しやすいでしょう
逆に、聞く側の人は、話している人が何を言おうとしているのかを感じ取る意識をすれば、より多く相手の気持ちをくみ取ることができると思います
英語ができる人とできない人が会話をして、なかなか通じ合えないという問題が発生したとき、それは英語ができない人だけの問題ではなく、お互いの心が近づこうとしていないのかもしれません
思いやりがあるだけで、もっと実りのあるコミュニケーションが取れると、僕は信じています