A子さんは30歳で子供が2人いて、近所の子供たちに「おばちゃーん」と呼ばれたら、「はーい」と答えます
B子さんは同じく30歳ですが、未婚で、近所の子供たちに「おばちゃーん」と呼ばれると、「まだ『おねえちゃん』ってよんでよ~」と答えます
「おばちゃん」と「おねえちゃん」は、何を基準に線を引けばいいのでしょうか?
もし、既婚か未婚かだけで線を引いた場合、未婚であれば70歳でも「おねえちゃん」になってしまいます
同じ女性でも、ある子供からは「おねえちゃん」と呼ばれ、また違う子供からは「おばちゃん」と呼ばれているケースもあるでしょう
これらの言葉の定義を知らなかったとしても、子供はそれぞれ自分の感覚で「おねえちゃん」と「おばちゃん」を使い分けています
生活の中で色々なルールに気が付きながら、言葉は獲得されていくのかもしれません
そして、言葉の意味は、人ではなく、大きな社会が作っているのかなと僕は思います
人は、授業で習ったことの約90%を30日以内で忘れてしまうそうです
更に、このように忘れていくもののほとんどは、授業が終わってから数時間後に忘れてしまうということが、研究によって確認されています
このような事実を知ってしまったからと言って、授業に意味がないわけではないはずです
先生として大事なことは、何を教えるかもそうですが、どう教えるかというのも考えるべきということだと僕は思います
勉強をしている人が、一回の勉強でやったことを忘れていってしまうのなら、やるべきことは反復することです
ある歌の歌詞を覚えたいなら、その歌を歌いまくるのが一番でしょう
シンプルだけどこんなにも大切なことを中々実践できないとしたら、そのこと自体を忘れてしまってしまうからです
自分の夢や目標を紙に書いて壁に貼っておくのは、忘れない工夫をするという意味では、合理的な気がします
今朝、仕事のことを考えながら歯を磨こうとしていたら、歯ブラシを口に入れてから娘の歯磨き粉を使ってしまったことに気が付きました
口の中が今もほのかに「ぶる~べり~のかほり~♪」で、調子が少し狂いました
人間の脳は元々、マルチタスクをすることができないそうです
ビジネスマンで「デキる人は、いくつもの仕事を同時にこなすスマートな人」みたいに言われることがありますが、厳密には同時にやっているのではなく、短時間の中でタスクを切り替えているのです
このようなやり方は一つ一つの仕事の質を落としてしまうので、なるべくなら、一つのことにある程度の時間をかけてじっくりやった方が実際は効果的だそうです
きっと、じっくりやることでミスも減るでしょう
特に、クリエイティブな作業(例えば企画やデザインを考えるなど)をするときは、他のことを考えながらだと非効率になります
僕が娘の歯磨き粉を歯ブラシにつけていた時、意識が仕事に向いていたので、手の動きは自動的だったし、自分のやっているミスに気がついてもいませんでした
ミスや忘れ物を減らすには、今その時やっていることに意識を向けることがカギとなるのだと思います
以前、娘がコーヒーをちょっと口にした時に「からい~」と言っていました
おそらく苦いことを表現したかったのですが、「苦い」という単語を知らなかったために、「からい」と言ったのだと思います
その後で、「コーヒーは苦いんだよ」と教えました
紅ショウガを食べたときも、「紅ショウガは苦いんだよ」と教えました
子供に「苦い」という単語を教えることができるタイミングは、苦いものを食べているときがベストなのかもしれません
それ以外のときに、辞書に書いてあるような「苦い」の定義を言葉で教えたとしても、子供が理解できるとは思えないからです
今年の僕のテーマである、レッスンで「形容詞」と「動詞」のボキャブラリーを増やすということに関して、語感を使って記憶するということは重要なことだと思いました
少なくとも、状況と単語をマッチさせることは考えていかないといけません
Uさんがレッスンの後、海外での経験を話してくれました
「英語を話せる日本人と外国へ行くと、自分の英語力が全然上がらない」
実際に、Uさんがほぼ自分一人だけで外国へ行って行動したときが、一番自分の成長を感じられたそうです
英語ができる日本人と外国へ行くと成長できない理由は2つあるそうです
一つ目は、自分が外国人に伝えたいことを通訳してくれる人がいるということで、頼ってしまう
もう一つは、外国人の輪の中に入っていたとしても、一人でも日本人がいると、その人とばかり日本語で話をしてしまい、英語を使う機会を持とうとしない
どちらも、同じような経験をしている人は「うんうん、あるある」と感じるでしょう
英会話に関して言えば、英語そのものの勉強を努力するより、コミュニケーションの量を増やす努力の方が大切なのだろうなと思いました
自分を追い込めば、それだけ成長が期待できることは確かです