昨日のレッスンで、今年何か得たものはあったかをFさんに質問しました
Fさんは「何となく1年が過ぎてしまったようで、何を得たのかわからない」と答えました
今年、Fさんはタイとオーストラリアの2か国へ旅行してきたので、僕はそのことについて質問してみました
オーストラリアでは博物館へ行き、その国の歴史や文化についての話を沢山聞いてきたようです
レッスンの中で、僕にこれを全て英語だけで説明できたことは、Fさんにとってはかなりの進歩ではないでしょうか
説明に夢中になっていたFさんは、このことには全然気がついていません
僕はレッスンが終わった後、これをFさんに伝えました
今年何を得たのか自分ではわからなくても、間違いなく「何か」を得ていることは確かです
適度な運動は脳に良いらしいです
特に認知に関すること
認知症やアルツハイマーを予防するためには、エクササイズを継続することが効果的と言えるらしいです
最近の研究で、子どもに30分のジョギングを週に2~3回させて12週間後に調べたら、ジョギングをさせる前と比べて認知的な活動が飛躍的に上がったという結果が出たそうです
アクティブな生活をしている人は、そうでない人と比べて老化が遅いというのがわかっているみたいです
歳を重ねるたびに差が出ることですが、同窓会で「なんで?」っていうくらい若々しい同級生を見ることがあります
きっと、アクティブな生活をしているのでしょう
OFFBEATで、音楽同好会に続いてウォーキング同好会も作ろうかなと考えてしまいます
古武術研究家の甲野善紀氏が、このようなことを話していました
「教わらなきゃ見つからないものもあるけど、同時に、教わることで見えなくなるものもある」
非常に考えさせられる言葉だと感じました
これについて解説してしまった時点で、この解説を聞いた人に不自由を与えることになるのだろうと思います
やる気、モチベーションに関する勉強を少しだけしていますが、とても興味深いです
クリエイティブな仕事をする人に対して、ゴールをセッティングすることや報酬があることを教えることは、仕事の質を落とすことになるということです
なぜかというと、クリエイティブな仕事をする人にとって、仕事の面白さやチャレンジすることへのやりがいがモチベーションだからです
逆に、ノルマを与えて質が上がる仕事とは、例えば、「千枚のチラシを30分以内で全部折れたら時給が150円アップ」のような作業的な仕事に対してです
子どもに対して親が、「テストで90点以上取ったらディズニーランドへ連れて行ってあげる」などの報酬を提示することは、子供にとってはディズニーランドがモチベーションであって、勉強がモチベーションではないので、たとえ90点以上とったとしても、勉強したことはテストが終わったら頭には残っていないということも言えます
大人が子どもにテストの点数を期待しすぎることは、子供から学び取るチャンスを奪っていることになるかもしれないです
「習慣」を科学した本を読んでいますが、とても興味深いです
その本の中に、記憶喪失になってしまった、ユージーンという男性の話があります
習慣に関する研究者がユージンの家に訪れ、ユージーンに家の中のレイアウトを絵に描いてもらうように頼むと、彼は「わからない」と答えます
家のキッチンがどこか、ベッドルームがどこかすら「覚えていない」ということです
ですが、ユージーンはトイレに行きたくなると、今自分がいる部屋を一人で出て行き、トイレで用をたして手を洗って元いた部屋へ戻ってきます
家の中でトイレの位置を「わからない」と言っているのに、トイレに行って用をたすことは一人でできてしまうのです
このことから、人間は神経レベルで記憶していることは「習慣」になり、頭でわかっていないことでもやることができるということなのでしょう
実際に、ユージーンは記憶喪失といっても、言葉は記憶してるので、「わからない」と話すことはできています
記憶喪失になってからでも、体が覚えたことは習慣化できるものがあるみたいです
このような研究はとても興味深いと思いました
「もうこの歳だから、英会話を習うには遅い」ということはないと言えるのかもしれないです