英語関係の本を読むと、「数千語あれば会話はできる」と書いてあったり、「数万語は必要だ」と書いてあったりで、結局はどれを信じていいかわからなくなってしまいます
僕の考えでは、とにかく、出来るだけ多くの語彙力があったほうがいいと思っています
なので、必要な単語数は定めていません
どんな単語も、知っていて無駄になることはあまりないと思います
英字新聞の記事にでてきた、“explosive”(火薬)という単語が、トイストーリーの映画の中にも出てきました
特に日常会話をするときは、晩御飯に何を食べるかの話になったり、いきなり太平洋戦争の話になったりするものなので、それぞれの話についていけるには、それなりの語彙力が必要です
できれば、単語帳を本屋さんで買うよりも、読書や映画、テレビなどから単語を拾うと、記憶により残りやすいと僕は考えています
生徒さんによっては、教室に通い始めた時点で、少しは英語を話せる人もいます
色々な人と話していると、その人がどのようなものを使って英語学習をしてきたかが何となくですが、わかります
たどたどしいけど会話的な表現を使う人、スムーズに会話はできるけど表現が文字を読んでいるような硬さを感じさせる人、様々です
僕が感じているのは、会話をまず優先的に学びたいのであれば、生の会話を教材にするのがいいということです
例えば映画が好きな人なら、好きな俳優さんのセリフをマネして言う練習をする事は、とてもいい練習になります
英語で小説を読んだり、新聞を読むことはとてもいいことなのですが、それだけだと、話し言葉というのは中々身に付けることは難しいと思います
学習の目的によって、使う教材はかなり変わるのが自然です
音読には、流暢さ、語彙力、英語を英語のまま理解する能力、などなどを鍛えるのにはとてもいい学習法です
僕はパナマで1年間スペイン語を勉強したのですが、半年間くらい、毎日のようにパナマの地元の新聞を音読していました
あの音読のおかげで、1年間の間に、スペイン語で挨拶も出来なかった僕が、日常会話をある程度できるようにまでなりました
音読をするといっても、文字を読めないと始まらないし、発音の仕方も知らないとできません
僕はスペイン語で音読をする前に半年間、ある程度の発音と会話、そして、文字の読み方を習いました
これは英語でも順番は一緒です
文字の読み方(発音の仕方)をある程度知る前に音読を始めてしまうと、自分が作った変な発音で覚えてしまうことがあるので、発音練習→音読の順番がいいと思います
音読は地味に感じるかもしれないですが、軽視はできません
目と口を同時に使う作業は、インプットの方法としても素晴らしいと思います
ただ単に質問に「こたえる」ことと、質問の内容に「こたえる」ことは大きな違いがあると思います
レッスンの中で、通販カタログの商品を生徒さんに見せて、それをどう使うのかを英語で説明してもらうエクササイズがあります
ただ質問に答える人は、その商品を自分が持っていないとか、役に立ちそうにないから欲しくないなど、自分の意見を言って終わってしまいます
質問の内容にしっかりと答える人は、その商品の使い方を説明します
沢山話せば相手はよりわかってくれるということもあるかもしれないですが、まずは、何を聞かれているかを自分が把握しておく事が、とても大切だと僕は考えています
あることがきっかけで、ただ今フランス語を勉強中です
正確にいうと、自分が習う立場になって、何を知りたいか、どうすれば話せるようになるかを考えるためにフランス語を始めたという感じです
まず、本屋さんで適当にフランス語のテキストを買ってきました
CDを聞いているのですが、気づいたことが一つあります
何かをしながらリスニングをしても、何も頭に入った気がしませんでした
逆に、超集中して耳をすませると、音が聞こえてくるようになりました
英語でよくあるリスニング教材も、もしかしたら、何かをしながらではなく、集中する時間を作ってやったほうが、効率がいいかもしれません