英語で会話をしているときに、言いたいことはあるのだけど、言葉にできずにその話を諦めなければならないという経験をしている人は沢山いるでしょう
Nさんのレッスンでも、毎回これが起こっています
Nさんにおコメのとぎ方を説明してもらった時に、「それを水につけておく」という言い方が英語で出てきませんでした
あとで、「そういう時はこんな言い方ができます」と僕が言うと、「何でこんな簡単な言い回しがでてこないんだろう」と悔しがっています
簡単に聞こえる言い回しは、日本人にしてみれば馴染みが薄いので、実は簡単ではないのです
では、どうすれば言いたいことをある程度自由に言えるようになるかというと、ネイティブ同士の会話をもっと沢山聴く時間を増やすことです
最近英語の勉強でスランプに陥っていると感じている人は、会話の練習以上にインプットの時間を増やしてみてはどうでしょうか?
英語を勉強するときは、大抵の人は文字を見ながら発音練習などをしていると思います
ですが、日本人はある程度英語を読めるので、文字を見ると、どうしても発音が日本語っぽくなってしまいがちです
今日のSさんのレッスンで、文字を見ずに発音練習をすると、自分では何を言っているのかはわからないけど、英語らしい発音をしました
しかし、文字を見ながら発音すると、どうしてもカタカナ読みになってしまいます
これは、自分が出した事がある発音じゃないと通じないのではないかという先入観に大きな影響を受けているという印象を受けました
先入観のない子供がいきなり英語らしい発音ができるのは、このためだと僕は思います
なので、レッスンでは、音読の練習をする目的以外には、文字を見ながらの発音練習は避けるように心がけています
当教室では、Japan Timesを使っています。
このエクササイズの目的は、語彙力のアップ、英語を英語のまま理解する、相手が何を言いたいのかを瞬時に把握する、自分が言いたいことを簡潔にまとめて話すなど、沢山あります
はじめに、生徒さんは渡された記事に1分間で目を通します
次に、先生の後についてその記事の音読練習をします
最後に、生徒さんにその記事の内容を短くまとめて話してもらいます
大切な事は、短時間で読むこと。長くだらだらと読むより、集中力が高まります。
これをやっている中学生や高校生は、学校のテストなどで長文読解の問題を楽にこなしてしまいます。
これは、ネイティブが実際に使う生の表現を知ることと、流暢さを鍛える狙いを持ってやっています
まず、ある映画のシーンの一部分を観ます
次に、そのシーンに出てきたセリフのいくつか(前もって選んだもの)を先生の後について言う練習をします
もう一度同じシーンを観ます
以上ですが、いくつかの点に気を遣ってやっています
1 シーンは長すぎない
2 字幕は一切見せない
3 セリフをわざわざ日本語に訳して解説をしない
4 言う練習をするセリフを選ぶ時は、汚い言葉が入っているものを排除する
会話を勉強するにあたっては、最初から文字を見るのはお勧めできないです
文字を見ながら何かを覚えようとすると、中々実践に反映されてこないからです
なぜ文字を見ながらでないと難しく感じるのかというと、音だけを聴きながら繰り返して言う練習をするときに、どうしても意味を知りたくなってしまうからです
今日のレッスンでもそうだったのですが、どうして“Cut it out!”で止めなさいという意味になるのかを分析したくなってしまうみたいです
「カディダウッ!」がどんな状況で使われているかを知る事が、本当に使えるようになることの第一歩だと感じています