3月に子供が生まれ、現在は生後1ヵ月になりました
息子は生まれたばかりの頃は泣くことしかしませんでしたが、最近は調子がいい時に何か言うようになりました
よく言うのは、「あぶぅ」、「えう~」、「えっく~」です
何かおしゃべりをしているようにも聞こえるし、ただ単に声を出しているだけかもしれません
娘が生まれた時にも、いつごろからどんなことを言い出すのか観察していました
これからは、意味のある言葉を話すのはいつなのか、何を言うのか、言葉どうしをつなげるのはいつからなのかなどを、息子を観察しながら勉強したいと思います
英会話の仕事をしていなければ、僕自身がこのようなことに興味すら持たなかった気がします
今日のレッスンの中で、Tさんがロールプレイの練習の最中に、「ちょっとした簡単そうなことが言えない」と話してくれました
例えば、オフィス内で自分の仕事が早く終わったので、同僚に「先に帰ります」と伝えること
自分の趣味や仕事について話をできる人でも、ちょっとしたことを英語で表現するのが難しいということはよくあります
自分の興味あることに関しては話をする機会があることなので、最初はぎこちない話し方でも、何度も話していれば少しずつスムーズになるものです
「先に帰ります」の「先に」をどういうかわからなくて何も言えないよりは、“I go home.”だけでも行ってみれば、相手には自分が言いたいことの50%くらいは最低でも伝わっているはずです
日本語で先に言いたいことが頭に出てきてしまうと英語に訳そうとしてしまうので、頭の絵を直接英語にする訓練をしていかないといけません
OFFBEATでやろうとしているのは、そういうことです
ある生徒さんが、このようなことを話してくれました
「最近、英語で話すときに頭の中にある絵をそのまま英語にすることを心掛けてるから、日本語で考えるクセが抜けてきた」
彼はまだまだ片言で話すレベルですが、英語で話しているときに、口から言葉が出てくるペースがかなり早くなってきています
僕が「単語1つでもいいから、思いついたものから口に出してみましょう」と常に生徒さんに言うのは、日本語で考えるクセを取るためです
せっかく文法的に正しい文を時間かけて作れたとしても、それが日本語的な表現のため、外国人に理解してもらえないということがあるということを、知っておかないといけません
“I need you.”などの表現は英語ではよく耳にしますが、日本語では「あなたが必要です」とあまり言うことがないので、日本語から英語に訳してから文を作るクセがある人には、”I need you.”という発想が出しにくくなります
英語を文で話せるようになるには、相当な量のインプットが必要です
先日、出張レッスンが終わってからの雑談で、参加者の一人の方がこのような話をしてくれました
「知り合いで帰国子女の子がいるんだけど、中学校の英語のテストの回答で、いつも会話の中で使っていた表現を書いたらバツをもらって、先生が教えた表現ではないから正解にはしてくれなかったらしい・・・」
その子はそれ以来英語が嫌いになってしまったそうです
英語に関してだけでなく、テストとは何を見るためのものなのかと、深く考えさせられました
教えたことを暗記できているかどうかをテストしたいのでしょうか?
そうだとしたら、これは英語力を試すテストではなく、暗記力のテストになっている気がします
小学校低学年から英語の授業を始めたとしても、このようなテストが中学や高校で待っているのであれば、日本全体の英語力は今と変わらないでしょう
最近入会されたTさんは英語力をすでにある程度お持ちです
レッスンの中で僕と会話をしていると、満点の答えが度々返ってきます
ですが、自分が話したことのない話題になったり、習っていないことを言おうとすると、完全に一度会話がストップしてしまいます
そのことをレッスンが終わってからTさんに聞いてみました
やはり、会話がピタッと止まってしまったときは、Tさんは頭の中で日本語から英語に訳す作業をしていたそうです
学校などで英語を勉強してきた経験のある大人は、どうしても「文を作らないと・・」と考え始めてしまいます
これは、紙上での英語の勉強ができる人ほど、そうなりやすいです
これからTさんに必要となるのは、頭の中にある絵を直接英語にするクセをつけていくことです
ものを説明するエクササイズが一番効くでしょう