Tさんが珍しく、レッスン後に文法に関する質問(someとanyの使い分けについて)をしてきました
僕は時間をかけてこの質問に答えました
TさんはOFFBEATのレッスンを受け始めたころは、自分が口にした文の一つ一つが正しいかどうかが気になって、なかなか先へ進むことが難しかったのを覚えています
そこで僕はTさんに、英語で相手に何かを伝えるときは、思いついた単語から先に出すように伝えました
それを約2年間続けています
生徒さんのほとんどは、レッスンの前半は僕が言った英語をリピートするという、かなり地味な作業が30分近くあります
ですが、大量のリピート練習の成果もあり、最初は思いついた単語から順に口にしていたTさんが、徐々に文の出だしは何がくるのが望ましいのかを、感覚でわかるようになってきたようで、ちょっとずつ文で話すことが自然になってきました
そして昨日、someとanyの違いをTさんに説明したら、かなり納得した様子でした
感覚的に何となくsomeとanyを使えるようになり、その後で理屈を聞いたので、理解度が深くなったのだと思います
昨日のレッスンのあと、Uさんがこのようなことを話してくれました
「最近、時々ですが、単語がスッとでてくることが増えてきました」
僕もレッスンをやっていて、Uさんや他の生徒さんが、レッスンに出てきた単語を自然に会話の中で使う機会が増えてきたと感じています
新しく習った英語の表現を、どうすれば更に使えるようになるのか、僕は時々考えます
いくつか思いつくのですが、例えば、その単語や表現を見た時や聞いたときに認知できる、それの意味と使える状況をしっかりと理解している、そして、その人がその単語や表現を使う勇気を持っていることなどです
特に、最後に挙げた「勇気」は、日本語の場合はあまり意識しなくても、新しく知った単語や表現を躊躇なく使えたりするのですが、英語になると突然それができなくなる人がほとんどのように思います
僕は講師として、生徒さんがこの「壁」をクリアできるようになるのかを深く考える必要があると感じています
そのためには、またこれからレッスンの中で生徒さんをよく観察することから始めることにします
Tさんはレッスンの3回に1回の割合で、音読の練習をやっています
音読の日は、1時間まるまる音読しかやりません
使っているのは、歌の歌詞と英字新聞の二つです
どちらも書いてある内容には触れずに、ただひたすら僕の言った後をTさんがリピートするという、とてもシンプルなやり方です
昨日は、”What’s Going on“という曲を練習しました
響きはとてもさわやかな音楽ですが、反戦をテーマにした、有名な曲です
この曲のタイトル、”What’s Going on”を目にした時、Tさんは反応しました
レッスンの中で、リスニングの教材を聞いたり映画をみていると、たまに耳にする表現だからだと思います
色々な状況で目にしたり耳にすることで、少しずつ頭の中に“What’s Going on”という表現が定着してきたみたいです
もともとは音読を発音練習としてTさんのために始めましたが、発音以外にも違う効果が出てきているのかもしれません
先週の土曜日は、「映画で英会話レッスン」がOFFBEAT英会話教室で行われました
映画俳優の名前を発音する練習、タイトルが日本語に訳されている映画の英語の原題を紹介、好きなジャンルやオススメの映画など、映画に関することを沢山話しました
このイベントに参加した高校生のOくんは、普段はあまりおしゃべりな方ではないですが、映画に興味があるということで、自分の好きな映画のストーリーを大まかに英語で説明するのを挑戦してみたり、僕にオススメのコメディーは何かと質問するなど、会話に積極的でした
自分に興味のあることは自然に話したくなるのだなと、改めて感じました
映画の話をしていたら、映画を観たくなりました
Oくんも同じことを言っていました
昨日はカフェGemminy’sさんで「バリスタ英会話レッスン」、そして今日のお昼はベーカリーTROTIXさんで出張レッスンがありました
それぞれのレッスンで初参加の方がいらっしゃり、レッスンを楽しんでいただけたようで、良かったです
OFFBEATのレッスンスタイルは、英語に浸かる時間もありますが、それと同じくらいの量、生徒さんには「絞り出して」もらっています
「絞り出す」というのは、特に初心者の方はまだ英語の知識を少ししか持っていない状態なので、その少ない知識を会話の中で何とか絞りだしていただくということです
そうなると、当然のことですが、文で表現するというよりは、単語を並べて、足りない部分をジェスチャーなどで補ってコミュニケーションをとることになります
より早く実践でコミュニケーションをとれるようになるためには、「絞り出す」という訓練はとても有効なのではないかなと、僕は感じています