今月から静岡市にある「ベイシック」という学習塾で、小・中学生を対象に英会話のレッスンをさせてもらっています
まだ始めたばかりなので少人数でやっていますが、これから人数が増えてくると、「アテンション」というのがキーワードになってくるなと、前回のレッスンで感じました
とくに小学生はほとんど英語はインプットされていないので、先入観がないという意味ではやりやすさがあります
ですが、似たようなエクササイズを続けてやると退屈してしてきて、集中できなくなってしまいます
生徒さんの「アテンション」を獲得できていないなと感じてしまう瞬間があります
明日のレッスンでは、リピートのエクササイズを少し減らして、英語や日本語などの言語を意識することなく、「コミュニケーション」の練習を少し多めにやってみようと思います
スノドカフェさんとの共同企画で行っている、Art Lessonn in English (ALE) の第3回目が、15日の土曜日にありました
今回は世界の美術館をいつくか皆さんに紹介し、参加者の皆さんはグループワークで静岡県立美術館か静岡市美術館のどちからを選択して、それぞれのグループごとにいずれかの美術館を英語で紹介してみる練習を行いました
ものを説明することは、何でもそうですが、ある程度そのものについて深く知っていないと話すことは難しいものです
美術館の紹介のエクササイズでは、英語の正確さに関しては意識をせず、知っている単語を並べて何とか話している相手に伝えることがコンセプトでした
皆さんそれぞれ、ハードワークしてくれたと思います
一回のレッスンで練習して終わりではなく、これをスタートとして、練習したことを実践でできるようにしていくことがこれからの課題です
最近レッスンで始めたエクササイズで、即興のロールプレイがあります
普通はロールプレイをやるというと、やる人それぞれにセリフが決まっていて、それを読むか、セリフとして覚えてからやることが多いと思います
僕のレッスンでは、「あなたはホテルで部屋のシャワーからお湯が出なくて困っています、フロントに電話してください」と、状況だけを生徒さんに与えて、すぐにロールプレイをスタートさせます
なので、もちろん生徒さんのほとんどは、「えーと、うーん・・」ってなります
同じ状況でこのロールプレイを繰り返すと、英語のレベルはすぐに伸びることはありませんが、コミュニケーションは取れてくるようになってきます
今週、Kさんが東京へ泊まりで行ってきました
Kさんが泊まったホテルのゲストの8割くらいが、外国人だそうです
ちょうどKさんがフロントへ行ったとき、外国人のゲストがもう一泊できるかを従業員に聞いているところだったそうです
「OFFBEATのレッスンでやった状況がそのまんまリアルに起こっていました」と話してくれました
Kさんは英会話をまだ始めたばかりの初心者ですが、外国のホテルで困ることはもうほとんどないと、僕は思います
OFFBEATのレッスンでは、毎回、最後の15分から20分くらいを英語の雑談の時間にしています
昨日はTさんが週末に行ってきた旅行について、20分くらいプレゼンテーションしてくれました
僕はその間、時々質問をする以外は、ずっとTさんの話を聞いていました
旅行や何かを経験してくるたびに、英会話のレッスンでプレゼンテーションを1年半ほど続けてきたTさんは、アウトプットの力がかなりついてきています
今回の話をするために、2時間半くらいかけて、家で辞書を引いたりなどして準備をしてきたそうです
趣味で英語を勉強されているのに、この熱意と勉強量は本当に尊敬します
そして、その熱意と勉強量は、英語力としてTさんに確実に返ってきていると僕は感じています
「英語を勉強するときにしてはいけない」と言われていることの一つに、暗記があります
一方で、子供を見ていると、何かの「引用」をすることは明らかです
僕の娘と会話をしていると、読み聞かせをしている絵本の本文や、DVDで見たトムとジェリーのセリフをそのまま使っていることは、しばしば感じさせられます
この前も、妻が「ちょっと買い物に行ってくる」と言って家を出たとき、娘が「おい、父ちゃん、じゃまものは出かけたぜ!」と言いました
「じゃまものは出かけたぜ」は、「101匹わんちゃん」の絵本の中に出てくる泥棒のセリフです
娘はセリフを何となく合っていそうな状況に使います(妻のことをじゃまものだとは思ってないでしょうが・・)
単語や文を、意味とセットで覚えても使えないことは多々あっても、使える状況がわかればアウトプットはちょっとずつできるようになってくるのではと思いました