S君はレッスンの中で映画を観るときには、必ずシーンを観察しながらセリフをブツブツと小さい声で繰り返して口に出しています
それだけではなく、僕がS君に話しかけるときも、僕が言ったことを小さい声で繰り返してから自分が答えます
S君が知っているのかどうかを僕は知りませんが、彼がやっているのは「シャドーイング」という練習方法で、通訳が英語を練習するときにも使われているものです
英会話にとって、とても効果があると言われている練習方法です
S君は今月からOFFBEATに通い始めたばかりですが、僕は彼を見ていて、すごく上達するのが早いだろうと予想しています
もちろん、どういう風に学ぶのか、どれくらいの時間数を英語に触れるか、というのは大きな要素になりますが、それ以上に大切だと僕が思うのは、「貪欲に学ぼうとする態度があること」です
僕は彼から、その「貪欲さ」を強烈に感じます
I君がこんな話をしてくれました
「先生からもらったCDをずっと聴いてたら、ぶっちゃけ飽きてきちゃって、こういう時はどうすればいいですか?」
僕はほとんどの生徒さんに、自分が作ったリスニング用のCDを渡して、レッスンに来ない日に沢山の英語に触れてもらえるようにしています
I君が飽きてしまったCDは、これのことです
彼が僕に聞きたかったことは、モチベーションをどう維持すればいいのかということも含んでいるのだと僕は思いました
僕は彼に対して、そのCDはもう聴かなくてもいいと伝えました
そもそも、人間(特に大人)は同じ刺激にずっと耐えることはできないと聞いたことがあります
I君がCDに「飽きた」というのは、それだけ「まじめに聴きこんだ」という証拠にもなります
だから、彼は何か新しい刺激が必要になったのです
僕がおススメしたのは、映画やドラマを観ること、YouTubeで生の英会話を探して何度も見ることです
今はI君が、なぜ僕がI君にこれをおススメしたかというのを意味がわからなかったとしても、多くの刺激を受けることでそれが結びつき始めたとき、多くのことを理解できるようになり、自分からも多くの出力ができるようになると僕は考えています
英語力がなかなか上がらないと悩んでいる人の中には、色々と勉強法を変えて試している人もいると思います
自分に合ったやり方を探すことはいいことです
ですが、もっと大事なことは、「英語に触れる時間を増やすこと」です
天才と言われている人の多くは、生まれつき能力が高かったという問題よりも、ある物事に向き合う時間が尋常ではないほど長いという話を、色々なところで聞きます
イチローが野球を練習する時間、ビルゲイツがコンピューターに向き合う時間、ビートルズが演奏する時間、共通するのは、「並外れた時間の長さ」です
英会話においても、まったく同じことが当てはまります
実際に、一日中、人と会話の練習をしていれば、たった一年でもかなり上達はします
もっと英語でスムーズに会話をできるようになりたいと思っている方は、一日の中のちょっと空いた時間を英語に向き合う時間に変えるだけでも、一年後には大きな差となって表れるはずです
OFFBEATに通っている生徒さんにも当てはまりますが、多くの英会話を学んでいる人にとって、言いたいことがパパッと口から出なくて悔しい思いをすることは、多々あります
レッスンの中でもよくあることなのですが、僕は生徒さんの言いたいことをなるべく言葉以外の部分や文脈から予想して理解しようとしているので、「つまり、こういうことですね」というのを英語で補うと、生徒さんは「そうそう、な~んだ、そんな簡単な言い方でよかったのか」となります
「そうそう、な~んだ、そんな簡単な言い方でよかったのか」となるということは、生徒さんはその表現をすでに知っていたということです
生徒さんにとって最も歯がゆいことは、知っている表現なのに使いたいときに、とっさにそれが出てこないことです
ということは、単語でも表現でも「覚えた=学習した ではない」と言えると思います
僕は、どうすれば生徒さんが、より多くのことを英語の言葉を使って表現できるようにさせられるか、を考えなくてはいけません
最近、記憶に関することを少し勉強して、それをレッスンで映画を使って実践し始めました
生徒さんにはあえて説明せずにやっているエクササイズなので、中には「なんで意味もチンプンカンプンの映画のシーンを見せられているのだろう」と疑問に思っている生徒さんもいるかもしれません
これを根気よく1年続けたときに、生徒さんが何となく僕のやろうとしていることの意図に気が付いてくれたら、幸いです
Tさんが、興味深い本を僕にプレゼントしてくれました
8000Hz(ヘルツ)の音を強調して英語を聞き、「英語耳」を作るという内容の本で、CDが2枚付いています
Tさんは、たまたま本屋さんに行ったときにこの本が沢山並んでいたのを見て興味を持ち、僕のレッスンの何か役に立つことがあればと思い、同じ本を2冊買って、そのうちの一冊を僕にプレゼントしてくれました
日本語と英語では使われている周波数が違うことは、すでに良く知られているということで、周波数を調整したCD付きの英語勉強の本は沢山売られています
どういうものなのかというのは、英語を教えている立場として興味はありました
今、実際にそのCDを聴きながら、このブログを更新しています
8000Hzの音を強調した英語の会話は、何も調整していない音声よりもだいぶ小さな音に聞こえています
この音域を楽に聴き取れるようになることで、実際の英会話を聴き取りやすくなるというのは、何となく想像ができます
この本を買った人が気を付けなければいけないのは、「この本を買って勉強すれば英会話が上達すると勘違いしてはいけない」ということです
筆者が本の中で書いているのは、「英語が聴き取りやすくなることによって、英語の勉強に対するモチベーションがあがる」ということです
英会話に興味がある人にとって、まずこのようなDCを聴いてモチベーションをあげることは理にかなっていると僕は思います