昨日のT君のレッスンで、会話の聴き取りをやったときの感想を、終わってから本人に聞いてみました
「聴き取れる単語や表現はよく聞こえて、聴き取れないものはサーっと流れていく感じ」と話してくれました
自分が英語のネイティブスピーカーにに対して何か言うときには片言でも通じればラッキーですが、相手が長い文で話しかけてきても、どんなことを言っているのか把握できるリスニングの力は必要になってきます
なので、そのリスニングの力を強化するためにはどんな練習方法がいいのか、僕の工夫が必要です
英語の音を聴き取れていない生徒さんに対しては、リスニングの時に話の内容や単語の意味を考えることを、一旦止めるのがいいかもしれないと僕は思っています
そして、音だけに集中して、単語レベルでどれだけ聴き取れるかという練習を、まずは沢山やるのがいいかもしれません
色々な英会話の教材を試したことのある生徒さんが数名いて、その生徒さんによく聞かれる質問があります
「聞き流すだけの教材って、実際はどうなんですか?」、「聞き流すだけの教材を買ったことがあるんですが、なかなか話せるようにならないのはなぜですか?」
このような質問です
僕自身、本当のことはわかりませんが、「使う練習がないと話せるようになるのは難しいのではないかと思う」と答えます
もし聞き流すだけで本当に英会話ができるようになるのなら、自動車の教習所で車の助手席に座って、教官の運転の仕方をずっと見ていれば自分も運転できるようになるかもしれません
質の高いプロサッカーの試合を沢山観ている人は、自然にボールを蹴ることが上手くなってしまうかもしれません
でも、想像してみると、それは現実的に難しい気がします
やっぱり、自分の体を使って同じことを沢山体験することが欠かせないと僕は思います
もし聞き流すだけ、見ているだけで何かを習得できるとしたら、自分が想像している時間よりも更に膨大な時間を費やす必要があることは想像できます
昨日のFさんのレッスンで、彼女の耳鳴りが以前より少し悪化したらしく、レッスン前に日本語で話していても、僕の言ったことを聞き取れないときが時々ありました
レッスン中、僕はやりながら悩みました
リスニングのエクササイズをやろうかどうしようか・・・
試しに少しだけやってみましたが、全く聞こえないわけではなく、自分が知っているものはある程度まで聞き取れていました
だけど、本人としてはやっぱり調子が良くないと話してくれました
昨日は途中からやることを少し変更して、対話の練習をいつもより多めにやりました
Fさんの聞こえづらいストレスを減らすために、Fさんが僕に対して質問をしたり説明をするエクササイズに、なるべく多くの時間を使いました
彼女の耳の調子が戻ってくるまでは、リスニングの練習を減らすようにしようと思います
先々週、先週と2週間を使って、新しいエクササイズ、「質問のエクササイズ」を行いました
数名の生徒さんにとっては、ある程度意味も分かるようになってきたのもあって、少し簡単かなと僕は感じました
若干難しめのものを用意しようと思ったのですが、ちょっと立ち止まって再考してみました
「自然に使えるようになるまで繰り返すことも大切だ」と思いました
なぜかと言うと、英語を知っていることと使えることは別にして考えなければいけないと、僕は数年前に学んだからです
難しめの質問も昨日準備したので、生徒さん一人ひとりの様子を見ながら使っていこうと思います
Nさんがレッスン後に、こんなことを話してくれました
「話したいことはすでに頭の中にあるのに、それが英語だと文の出だしがわからないから、いきなり言葉に詰まってしまう」
僕も英語をまだ上手く話せなかったとき、同じことを経験していたと思います
やっぱりそんなときは、ネイティブスピーカーはどんな会話をしていて、その中でどんな言い方をしているのかをよく観察し、彼らが発している言葉をそのまま真似てみることは大きな助けになると僕は考えています
例えば、YouTubeで好きな映画俳優のインタビューを沢山みて、彼らの言っていることをそのままマネしてみるとか、まだ聴き取ることが上手くできなければ、好きな映画のDVDを英語の字幕でセリフを確認して、気に入った部分を練習してみるとか・・・です
僕自身、自分が使っている英語表現の多くが、教材にしている本の中に出てくるものや映画のセリフに影響されて、ほぼ無意識に出てきている感じがしています
「出だしがわからない」、これに対応するには、多くのインプットを心掛けるのが最優先かもしれません