昨日のレッスンから、一番最初にやっていた雑談を最後にもってきました
そして、リピート中心のトレーニングを最初にやることにしてみました
今まで雑談を最初にやっていたのは、”How are you?”から入れるし、自然な流れだったからです
だけど、日常を日本語だけで過ごしている人にとって、いきなり英語で会話をしようとしたときに、頭の切り替えをうまくできないことは当然かもしれないと僕は感じたからです
それで、数十分の間、英語を口から出すウォーミングアップの時間として、リピート練習をやればどうかと考えました
後で雑談をやったときに、リピート練習に出てきた単語や表現が少しずつでも使えるようになっていけば、いいかなと思います
今日の夕方、高校3年生のN君が突然、お母さんと2人で当教室を訪ねてきました
「法政大学に合格しました、先生のおかげです!」
と言われました
自己推薦入試というものがあって、それに合格したらしいです
「得意の英語が役に立った」と言われたときには、正直驚きました
約3年前に彼がOFFBEATに入会したときには、「英語が苦手」と言っていたのを覚えているからです
でも、実際には、僕は普通に英会話を彼とやり続けてきただけで、英語を教えたことは全くありませんでした
多分、「N君は英語が好きになった」のだと僕は思いました
好きなものは、自ら進んでやろうとするものだからです
そこで、僕は感じました
自分の職業は英会話講師だけれど、自分の仕事は英語を教えることではないということ
では何か?
それは言葉で表現するのは難しいですが、自分の頭の中にはぼんやりと見えている気がします
インターネットを何となく見ていて、「アラサー」という単語が目に入りました
多くの日本人は、この単語がどんな意味なのかは知っていると思います
例えば、僕が新しい単語「アラナー」を作ったとして、友人との会話の中で使ったとしたら、どれくらいの割合で理解するかを考えました
たぶん、10人中5人はわかってくれる気がします
だけど条件として、「アラサー」、「アラフォー」の概念をすでに知っている人
「アラナー」を単語だけではなく、会話の中で使った場合(「うちのじいちゃん、かなり年とってて、もうアラナーなんだよ」みたいな感じ)
単語の意味は、一つ一つ調べなくても予想でわかってしまうことは、日常的に起こっているのではないでしょうか
自分がすでに持っている知識、育ってきた環境、会話の内容などが複雑に混ざり合わさって、「感」がはたらくのかもしれません
日本語や英語に関係なく、会話そのものに苦手意識がある人も少なからずいます
自分のことで、特に話すことがないのかもしれないですし、違う理由かもしれません
それならば、「自分が聞き上手になれば会話もよりスムーズになるのではないか」という発想からできたエクササイズです
まず初めに、会話のスタートとして、生徒さんが質問リストの中から一つを選びます
その質問を生徒さんが僕にして、それを僕が答えます
僕が答えたことを手がかりにして、生徒さんは自分で質問を作る練習をします
生徒さんが作った質問に僕が答え、またその答えを手がかりに新しい質問を作ります
要するに、一つの質問から会話を広げていく練習です
例えば
「昨日のサッカーの試合どうだった?」
「勝ったよ」
「やったじゃん!何対何で勝ったの?」
「楽勝だっけ。5-0!」
「すごいじゃん!君は点を取った?」・・・・
このようなやりとりの練習を英語でやっています
英会話の超初心者だと、いきなり、”How’s it going?”などと聞かれたら、緊張のあまり何も言えなくなってしまうものです
まずは、何を聞かれているかを瞬時に理解すること
そして、その質問に対して「何を答えるか」を知っていきます
特に、「どう答えるか」よりも「何を答えるか」に意識を集中してもらいます
“Where are you going?”(どこへ行くの?)と聞かれたとして、その答えを”I’m going to…”かな、”I will go to…”なのかな・・・と悩まずに、行く場所を答えればいいわけです
だから、”School.”とか、”Bank.”などの答え方で十分なのです
悩むくらいなら、単語一つでも出す!
英語の正しさよりコミュニケーションの流れを大切にする!
「何を答えるか」を重要視しているのは、「実りのある会話」のためです