娘がスプーンのことを「ぷちゅ~ん」と言っています、おしいっ!
今日のF君のレッスンで、僕が彼に“How come you don’t like coffee?”(なんでコーヒーが好きじゃないの?)と質問しました
F君はちょっと悩んでから、「そんなことないよって英語でどう言いますか」と僕に質問してきました
僕は“I like coffee.”と言いました
他の英会話学校なら、「そんなことないよ」を英語にしたらどうなるかを教えてくれるかもしれません
僕は毎回答えを教えたりはしません
そこで正しい英語を教えることは先生としても生徒さんにとっても楽な方法だと思います
だけど、OFFBEATは正しい英語を知ることよりも、コミュニケーションをスムーズに進めるようにする術を身に付けるための教室です
相手が「なんでコーヒーが好きじゃないの?」と聞いてきたとき、答え方は一つではありません
「コーヒーは好きだよ」、「誰がそんなこと言ってたの?」、「冗談言わないでよ」などなど・・・色々あります
この中で自分が言える表現を出せばいいだけです
自分が伝えたいことは何か・・・
知識を沢山身に付けることも大切ですが、知恵を使って表現できるようにさせるのが、僕のやり方です
英語を習っている人によるあることですが、同じ英語なのに、聴き取りやすい人と聴き取りづらい人がいます
人によって男性の声が聴きやすい、女性の声が聴きやすいとか、それぞれです
だけど、聴き取りづらい人でも、長く接していると、その人の言うことが聞こえてくるようになるので、不思議です
あと、その人を理解しようとする努力と根気が必要です
僕がアメリカへ留学したとき、寮のルームメイトのスコットの言っていることが、最初は全く聞き取れませんでした
数週間経つと慣れてきて、僕よりも英語ができていた日本人の先輩が「スコットの言ってることが聴き取れない」と言ってたけど、僕にはほぼ100%聴きとれていました
一緒の部屋に住み始めて、誰よりもスコットと一緒にいる時間が長かったのと、彼を理解しようと僕が聴く努力を続けたからだと思います
僕の娘は1歳9か月で、よくしゃべりますが、彼女が言っていることは、僕と妻以外はほとんど理解出来ないと思います
娘が必死に伝えようとしていることを、必死に理解しようと努力しなければ、いつまでも理解はできない気がします
聞き流す教材も何かしら効果はあるかもしれないですが、僕は生徒さんに耳をすませてくださいと伝えています
Uさんは土曜日のOFFBEATイベントに参加してくれた一人です
イベントが終わってからUさんは、「少し眠くなってしまった」と言っていました
今日のレッスン中にこのイベントの話になり、その時Uさんが、「次回のイベントはいつですか、楽しみです」と言ってくれました
僕は正直、1時間のイベントで何かを学べるということはないので、3名の参加者の方の感想は「ふつう」だと思っていました
だけど、イベントが始まる前に皆さんに説明したこのイベントのコンセプトをUさんが理解してくれたようで、やったことに対する意義を感じることができました
また何かコンセプトをもってイベントを計画していこうと思います
11日(土)にOFFBEATでパーティーではないイベントを初めてやりました
今回の参加者は生徒さん3名で、ゆったりした感じでできました
コンセプトは、1時間で大量の英語に触れ、英語の世界に入る体験をすることでした
使ったものは、映画のシーン、静岡市のパンフレット(英語バージョン)、そして、いつもレッスンで使っているリスニング教材
できるだけ視覚的な補助(動画、写真)を沢山用いて、聞こえてきた英語を日本語に置き換えずに頭の中で絵にできるように工夫しました
そして、教室の中の照明をいつもより更に暗めにし、映画館のような状況を作って、テレビ画面の中に集中できるようにしました
1時間のイベントなので、これをやって何か学べるということではありませんが、このような状況を作ることで、無意識に聞こえた英語を英語のまま理解できるようになるということを体験してもらいました
参加者みなさんの頭の中を覗くことはできませんが、気が付かないうちに英語を英語で理解していたと僕は思います
これから、更にもっと有意義なイベントができるように、考え続けていこうと思います
英語を身に付ける上で一番乗り越えないといけないのが、羞恥心だと僕は思っています
特に、発音と話すことに関しては羞恥心がかなり働きます
例えば、この発音で正しいかわからないから、無難なカタカナ発音にしてまう、とか、この言い方でいいかわからないから、言うのをやめてしまう、というようなことは、多くの人が経験することです
僕のレッスンでほとんどの生徒さんが、発音練習や文章を口から出す練習は文字を見ないでやっています
僕が「テイキローバー(Take it over)」と言ったのをリピートするときに意味がわからないから、どうしても自信がなくて声が小さくなってしまいます
それでも、自分の耳を信じて、聞こえてきた「音」を口から出してみます
後で文字を見て、「なんだ、テイク イット オーバーって言ってたのか」と言う生徒さんが多いですが、僕はすかさず、「いや、テイキローバーって言ってましたよ」と返します
最初は自分が言っている単語や文の意味がわからないからそれを口から出すのが恥ずかしいと心の奥では思っているはずです
だけど、これをずっとやって慣れてしまえば、とにかく聞こえた「音」だけに集中することができ、英語っぽい発音が身についていきます
羞恥心に勝つ方法は、恥ずかしいと思うことに「慣れる」だと思います
そして、発音記号、フォニックスなどから教える方法はありますが、「耳から入った音を口から出してみる」という理屈を教えないのがOFFBEATのやり方です