レッスンの中でSさんに、「わび・さび」について話を聞きました
Sさんのお仕事はお茶屋さんで、趣味の一つが茶道です
僕は日本人でありながら、「わび・さび」に関しては言葉を聞いたことがある程度のレベルしかありません
そこで、Sさんに率直に「わび・さび」とは茶道においてどんなものなのかを聞いてみました
炉の中の炭を見ること、書を見ること、豪華な茶会などはそれに当てはまらないらしいです
「わび・さび」とは、それぞれの頭の中にあるもの(spiritual)ということです
むしろ、小さくて質素な茶室で感じる趣なんですね
このような「趣」を説明するのは日本語でも簡単ではないですよね
それを英語で苦労しながら話してくれたSさん、ありがとうございました
Uさんが家庭でのリスニング練習について質問してきました
エブリデイイングリッシュのCDを聴いているのだけど、頭の中で映像になるものとならないものがあるので、どうすればいいかと聞かれました
頭の中で映像にならないものは、新聞の記事を音声にしたものが多いらしいです
その中でも、政治や経済に関するものが特に全く頭の中に入ってこないということでした
Uさんと話していくうちにわかってきたことは、「興味がないことは英語でも日本語でもリスニングをしたときに頭に入りづらい」ということです
だからUさんには、旅行や買い物など、興味がある内容のものだけリスニングの教材として使ってみることを勧めました
僕は今まで生徒さんたちに、色々と聴いてみることを勧めていましたが、これからはもう少し範囲を狭めて、スポーツでも車でもバイクでもその生徒さんが少しでも聞きたくなる内容のものを教材として勧めてみようと思いました
最近レッスンに「あいづちの表現集」を導入しました
That’s nice. That’s terrible. Good for you. などの表現です
大抵の生徒さんは表現集の中の半分くらいはすでに意味を知っていました
だけど、これらのすでに知っている表現を上手く会話の中で使っている人はごくわずかです
意味がわかっているなら使えそうな気もしますが、そうではないみたいです
やっぱり、会話の中で意識をして「使ってみる」ということをしなければ、中々自然には出てくるようにはならないのだと思います
なので、意識をして使う練習がレッスンの中で必要だと感じました
英語を話すといっても、頭の中でどういうふうに英語を作っているかは人によって違うと思います
言われたことをそのまま英語で理解して、英語で考えた表現で返せる人もいるし、全て日本語に直さないとやり取りができない人、色々です
まだ日本語で考えてしまう癖が取れていない生徒さんに必要なのは、大量のインプットです
Uさんのレッスンの最初では、ちょっとした世間話から始めるのですが、どうも日本語で考えてから英語として出力している感じがあったので、レッスンの途中から練習内容を大幅に変更して、ひたすら僕が言った単語や文章をすぐにリピートするものにしました
これを始めてしばらくは、Uさんの頭の中では、英語を聴きながら単語や文の意味を日本語に直していたようでした
途中から、急にリピートのスピードが上がってきたので、多分意味を考えずにリラックスしながら音だけに集中して練習できるようになりました
レッスンが終わってからそのことをUさんに伝えましたが、自分の変化に気が付いていなかったみたいです
これからしばらくは、Uさんにはこの練習を沢山やっていくつもりです
それにしても、僕がもっと早くこれに気が付いていればよかったなと反省です
OFFBEATのレッスンでは、生徒さんに10億のケタまで数字を言えるようにしています
先日、Nさんがレッスン後に、「数字って大事ですね、これが言えれば外国へ行ったときに何とかなりそう」と言っていました
金額、時間、誕生日、電話番号など、よく会話で使いそうなものに数字が関係しているもんだな~と改めて思いました
そして、ただ知っているだけではなく、やはり、実践で使う練習をどんどんしていかないと、言おうと思った時にスムーズに口から出てこないので、量をこなすことが必要です