言いたいことを英語で言おうとして出てこないと、どうしても日本語が頭に出てきてしまうことはあります
今日もUさんに「まさか」って英語でどういいますかと聞かれました
僕の答えは例のごとく、「ないです」でした
なぜかというと、そもそも日本語を話すときと英語を話すときでは、考え方や発想の仕方が全く違うからです
言葉にできない表現は、言葉以外の表現で「何とかする」しかないです
得られたものは何といっても、生徒さん達の成長です
習った単語や表現をどんな状況で使えるかがわからなければ、「その表現、日本語で言うとこういう意味でしょ」で終わってしまいます
この表現や単語を自分だったらこんな時に使えるなということを、生徒さん達には「英語で状況説明する」という形で沢山やってもらいました
物事を説明することは英語でなくても簡単なことではありません
これをあえて英語で練習することで、言語を超えたコミュニケーションのレベルが上がると強く感じました
来年はさらに生徒さんにとって身近なものや話題を教材に使う工夫をしようと考えています
理想は、あまりにも話に夢中になって「あれ、英語で話してたのね~」となれる話題と教材を作ることです
Yさんがレッスンのあと、こんなことを聞いてきました
「バイト先のバーで外国人がよくお客さんで来るんだけど、来たときに何て話しかければいいですか?」
確かに、初対面の外国人がいたときに、構えてしまって、何を話せばいいかわからなくなる気持ちはわかります
僕は逆に、「初めて自分のお店に来た日本人のお客さんには何て話しかけるの?」と聞きました
Yさんは、「どんなお酒が好きですか?とか、自分は大学生ですって言ったりとか・・・」といいました
僕は、「外国人にもそう話しかけてみたら?」といいました
相手が外国人だと何か特別なことを話したほうがいいと考えていたのかもしれませんが、Yさんは、「それでいいのか~」と言って、帰りました
せっかく英語を習っているから、チャンスがあるときには英語を使いたいと思う人は沢山いるはずです
話題というか、話のネタを沢山持っていることや、人に対して興味を持つことが、会話においては大切なことの一つだと思います
バイオハザードの映画がテレビでやったやつを録画しておいたので、それを妻と昨夜見ました
アリスという主人公が家の中で自分以外は誰もいない状況で、違う部屋から物音がしたのを聞いて、「ハロー?」と言いました
妻が、「こういう時にもハローっていうんだね」とボソっといいました
字幕では「誰?」となっていました
この「ハロー」は、日本語に訳せない英語独特の表現だなと思いました
やはり、言葉は文字で覚えるよりも、状況のあるもので学んだほうが理解しやすいということだと思います
あのシーンの「ハロー?」は、「誰?」でもなく、「こんにちは」でもなく、「はろー?」なんです
「何で日本人は英語を話せない人が多いのですか?」
生徒さんや知人などから、この質問はよくされます
僕はしばしば、自動車教習所を例に使って説明します
「日本の英語教育は、学科(文法などの説明)を大量にやって、実車(実践会話)をほとんどやっていないから」と言うと、大抵は納得してくれます
例えば、たとえ100時間学科で車の運転の仕方や交通ルールを勉強しても、実際に車のハンドルを握ったことがなければ、車を動かせるはずがありません
英語を話せるようになるには、まず片言でも、「話してみる」時間を増やすことが必要です
今日はIさんにこの説明をしました
Iさんは、「英語って体育ですね」といいました
聞いた話を自分の言葉で言い換えられるということは、よく理解できているということだと思います
「英語って体育ですね」・・・いい表現だと思います