今朝の教室掃除のBGMはSupremesのアルバムでした
僕が20代のころにバイトしていたライブハウスでよくバンドが演奏していて、好きになりました
ノリノリで”Love Is Like A Heat Wave”を歌いながら床を掃き掃除していたのですが、この曲が終わってからふと、「あれ、Heat Waveもう終わっちゃったの?」と感じました
この曲を確かに歌いながら掃除をしていたはずなのに、あまり聴いた感じがしなかったのです
掃除を終えてから、もう一度この曲を聴いて「味わい」ました
何かをしながら音楽を聞くと、作業の方に意識をしているときは音楽が「聞こえているだけ」の状態で、逆に音楽に意識があるときは作業が、ただ単に「手が動いているだけ」の状態なんだと思いました
英語の学習に置き換えると、何かをしながら英語を「聞き流す」ことは、必ずしも英語が頭に入っているとは限らないということかもしれません
聞こえてくる英語に意識を向けたときは、作業の手が止まっていることに気が付くでしょう
いつ会っても不機嫌そうに見える人がいます
本当にその人は機嫌が悪いのか・・
4年ほど前にOFFBEATに通っていた18歳の男の子で、いつも硬い表情の子がいました
あるときレッスンの中で、「まわりの人に機嫌が悪いのか聞かれたことはないか」と尋ねたら、彼は、「しょっちゅう聞かれる」と答えました
実際は、「機嫌が悪い時なんて、そんなにない」らしいです
彼はDJをやっていたので、彼の好きな音楽について質問したときなどは、かなり饒舌になります
なんだか、彼が自分に対して沢山話をしてくれただけで、より親近感を感じてしまうから不思議です
見た目が不機嫌そうな人、怖そうな人、なんだかわからないけど近寄り難い人、そういう人でも話してみれば、印象とは違った反応をしてくれることは沢山あると思います
本人からしてみれば、「自分はシャイだから、誰か話しかけてくれ」って思っているのかもしれません
英会話でも同じですが、「まず話してみる」ことがコミュニケーションのスタートです
僕は20代のころ、子供英会話学校で子供たちに英語を教えていたことがあります
あるお母さんに言われた一言が今でも頭に残っています
「うちの子、1年やっても何も話せるようにならないから、才能がないんですかね?」
今になって思います
子供にとって習い事は、技術を身に付ける機会ではなく、沢山の体験をする機会であること
英語を習う子供が、週に1回だけ会う友達と過ごしながら自然に社会性を学んだり、ピアノを習う子供が1時間じっと座るという忍耐を学んだり、サッカーを習う子供が試合に負けた悔しさから這い上がるガッツを学んだり・・・
もし子供が習い事で何かの技術が身に付いたら、それは頑張って続けたことに対してのプレゼントです
親としては、せっかくお金を払っているのだから、その分をしっかり何かの形で返してもらいたいと思うのもわかります
だけど、大人だって映画を観に行ったり、スキーをやったり、ディズニーランドに行くことにお金を使いますが、何かをそこで得たかといえば、その時はただ「楽しかった」で終わることが多いはずです
それらの体験があるからこそ、人生そのものが楽しかったり、何かの役に立てたりするのだと僕は思います
「子供には沢山の体験を」、習い事だけでなく、多くのことに触れる機会を自分の子供にも与える意識をしようと思います
この2月に入ったばかりのMさんは30代男性
今日のレッスンが終わってから、彼がこんなことを言いました
「今日のレッスンではボロボロだったけど、何も知らないところから学んで英語を何かの力にすることが自分には必要なんです」
Mさんは自分に行動力をつけたいとも言っていました
人間、歳を経るごとに経験が増え、それだけで生きていける感覚になる気がします
あえて新しいことに挑戦しなくても、今のままで足りてしまうからです
僕自身のことを考えてみると、一時だけそのようなことを考えたりはしますが、すぐに忘れてしまっています
一昨年に取得したバイクの免許、久しぶりに初心者として何かを始め、免許証をもらったときの感覚はとても気持ちがいいものでした
また初心者になって、新しいことに挑戦しようかな
今年もらった年賀状は誰から来たのかを見ていました
何となく目を通して気が付いたことがありました
何名かの人が、「今年は会えるといいね」とメッセージを書いてくれているのに、そのうちの誰とも会わなかったのです
距離的な問題だけではないはずです
同じ静岡市内に住んでいる人もその中に含まれていたからです
きっと、会いたいという「希望」ではなく、会うという「予定に入れる」ことが大事なんではないかなと思いました
考えてみれば、「痩せたい」と言っている人より「私、2ヶ月で5kg痩せるから」っていう予定を立てた人の方が成功しそうですし・・
来年から、やれそうなことは希望せずに、予定することを心掛けてみようと思います