うちの教室では、家などでリスニングをするための僕の自作CDを各生徒さん達に渡しています
これをコツコツと聴いている人とそうでない人とは、かなりの差がつきます
Sさんは最初、このCDを聴くのが苦痛だったそうです
だけど、しばらく続けていたら、聞く事が習慣となり、今では毎日当たり前のようにやっています
毎日聴けるようになった理由の一つに、Sさんの工夫があります
Sさんは、CDの音源を全てiphoneの中に入れ、いつでも聴けるようにしました
確かに、物事が続かなくなる原因の一つは、ちょっとしたことが面倒だからということもある気がします
CDラジカセにCDを入れるという、ちょっとしたことが面倒で止めてしまうのは、とてももったいなく感じます
毎日英語に触れることが当たり前になるようなちょっとした工夫が、上達への大きな鍵になると僕は思いました
Yさんは大学で英語のクラスをひとつ受けています
そのクラスで、先生にいつも日記の宿題を出されるそうです
ノートに毎日1ページずつ書いているそうです
それだけ書く力はあるのに、それ相応の会話力が付けられないという点をかなり歯がゆく感じているらしいです
文字にするときには、会話ほどの文章を作るスピードもいらないし、辞書やパソコンの翻訳ソフトを使ったりもできます
きっと、書けるのに言えないことが多いという人は、文章で言わないといけないという先入観が強いのだろうと思います
書くときの表現と話すときの表現は日本語でも違います、話すときはもっと砕けた言い方をします
英語でも、状況によっては、“Hey!”だけで「待ちなさい」という意味にもなり得ます
会話で大切なことは、伝えたいことが伝わるかどうかで、きちっとした文章かどうかはあまり気にせずにやってみると楽になります
今日は小学生の保護者も参加できる教員の研修会へ行ってきました
講師は直山木綿子さん
来年から小学校では、英語を教科としてではなく、コミュニケーション能力を育てるための準備という感じで授業を進めていくらしいです
英語があまりできない先生にとっては、少し安心できたのかなと思います
一方で、このコミュニケーション能力の素地を作った小学生が、中学校でどう英語に接していくかは、中学校の先生の腕にかかっています
小学校の先生よりもむしろ、中学校の先生のほうが、生徒達がまず英語を嫌いにならないようにする工夫と努力がこの先必要になりそうです
直山さんは、「言葉は人をより理解するための物」と言っていました、同感です
この考えを現場で実践していくには、小学校、中学校同士のコミュニケーションがまずやるべき事かなと思いました
“How long have you been in Shizuoka?”と聞かれたら、“Ten years.”とか、すぐに返せる生徒さんが増えてきました
案外、“I’ve got a headache.”や“Let’s drink out tonight.”と言われたりすると、どういえばいいかわからなくて、“Yes・・・.”で終わってしまうこともあります
相手が言ったことに対して自分がどういうかは、自分の判断でいいと僕は考えています
だから、答えのサンプルなどは教えずに、“I’ve got a headache.”と友達が言ったら、どうしてあげたいかを自分で考え、自分なりの答えを出し、簡単な表現ですぐに対応する訓練をさせることが大切です
「頭が痛い」と友達が言ったら、「病院へ行きなよ」とか「寝なさい」、「体温を計って」など、会話の状況で色々な言い方ができると思います
“That’s too bad.”は、その選択肢の一つにしかすぎません
英会話を習っている人にとって、話しやすい話題と、少し込み入っていて英語では話せない話題の2つがあると思います
僕は、あえて込み入った内容の話題でも、話したいなら話してみることが大切だと考えています
「この話をしたいけど、あの部分を英語で言えなそうだから諦めよう」と思うのをやめてみましょう
自然に言葉が出てくるようになるまでには、失敗、悔しい思い、恥ずかしい思いなどをしながら、バンバン話してみることが大切です