DSCN1065

自分なりに質の高いレッスン

レッスンが終わった直後、Nさんが「先生、英会話ってこんなに疲れるものなんですか?」と質問してきました。

今日はNさんにとって初めてのエクササイズ(英語でお金を計算する)などがあり、いつも以上に脳を酷使したのでしょう。1時間のレッスンが終わった後、顔に疲労の色が明らかに出ていました。

生徒さんの脳を沢山使わせるのは、OFFBEAT英会話教室特徴の一つで、レッスンを始めたばかりの方にとっては、スポーツをやった後のような疲れを感じることはよくあることです。

沢山考えるから脳に負荷がかかっているのは当然のことで、これはとてもよいことだと僕は考えています。生徒さんにとって刺激の少ないレッスンは自分自身、魅力をあまり感じないからです。

生徒さんが頭をフル回転させている回数を見て、その回数が多かった時は質の高いレッスンができたなと自分で判断しています。

続きを読む →

DSCN1044外国に行ったときに何を見てくるか

ハワイ食堂レアレアさんでの出張レッスンに参加されているIさんが、先日、カンボジアとベトナムに旅行へ行ってきました。

Iさんはそこで見た物や経験したことを僕たちに話してくれました。

カンボジアの子供たちは、学校にも行かず(行けず?)に大人と一緒に仕事をしている子が沢山いるそうですが、特に観光地では英語や日本語を少し話せることも珍しくないようです。そして、彼らの目はイキイキとしていて活力をIさんは感じたと話していました。

そして、日本はこんなにテクノロジーも進んでいて便利な国なのに、比較をしてみると、カンボジアの人よりも日本人にエネルギーが少ないような感じがしたそうです。その点を考えると、Iさんはどちらの方が幸せなのか複雑に感じたそうです。

外国に行くことの良さは、行ったその国を見ることができるのもそうですが、何と言っても、自分の国を客観視できるところも大きいと思います。そして、幸せって何なのかというのを深く考える機会でもあるのかもしれません。

続きを読む →

DSCN0922

同じ英語なのになぜ理解できない?

先日、Yさんが仕事の出張でシンガポールへ行ってきました。ワークショップに参加してきたそうです。

講師はイギリス人、参加者の殆どはシンガポール人で、講師の話を聞いたり、時にはグループに分かれて話し合いをしたらしいのですが、そこで感じたことをYさんが話してくれました。

イギリス人の英語は大雑把にでも耳に入ってきて理解ができるのに、シンガポール人の人と話し合いをしたときに相手の言っていることが全然理解できないという不思議なことをYさんは体験しました。シンガポール人の英語が中国語のように聞こえたと話していました。

外国人の先生と日本人の先生がいる英会話学校に通っている方には経験があるかもしれないですが、日本人の先生の英語はすごく理解できるのに、外国人の先生が話す英語はよくわからないということはあり得ます。

理由は様々でしょうが、「この人の英語は理解できる」、「この人の英語は自分にはわからないだろう」と無意識に思い込んでいると、本当にそのようになると思います。

色々な人の英語を理解できるようにするためには、色々な人と会話をする経験が沢山必要になってくるでしょう。

 

続きを読む →

IMG_20111101_120813

 

話を広げる練習

中学1年生のKくんは話を広げるエクササイズで苦戦していました。「何を聞いていいかわからない」と、レッスン後に話してくれました。

話を広げる練習のやり方はとてもシンプルで、僕が1つ目の質問をKくんに与え(例えば、Do you have a car?)、その質問を僕にしてもらいます。僕がその質問に対してYesまたはNoで答えるので、この答えから次の質問を作るのが練習の内容です。

中学1年生というと、日本語でも大人と普通に会話を30分持続させることは難しいでしょう。大人に対して何を話していいのか、質問していいのか、何も頭に思い浮かばなくてもそれは自然なことです。

僕はKくんにDo you have a car?と質問し、そこから話を実際に広げてみました。彼は車をまだ持てる歳ではないので、車を持ちたいかどうか、それはなぜか、車を買うなら何色にしたいか・・などと聞いていきました。

自分が質問を受ける立場に1度なってみたことで、自分だったらどんなことを質問するかのイメージが少し作れたようです。

続きを読む →

DSCN0369

心を通わす

コミュニケーションは相互的なものということを、僕はよく生徒さんに話します。良いコミュニケーションは、自分が何かを伝えようとするのと同時に、相手も自分を理解しようと集中するものです。

先日のグループレッスンで、Aさんが自分が英語を学んでいる理由を、一生懸命に残り2人の参加者に伝えようとしました。Aさんは伝えたいことが単語一つも出て来なくて、天を仰ぎながら手を動かしていました。話の聞き役にまわった2人の参加者は、Aさんが考えながら手を動かしている様子をじっと見つめながら、何度もうなずいていました。

うなずくときは、だいたい相手が言うことを理解したときだと思います。Aさんがまだ何も発していないのに2人がうなずいていたのは、言いたいことを理解したからではなく、Aさんが何かを言おうとしている意志があるということを理解してうなずいたのでしょう。2人の心の中で、「大丈夫、時間をかけて考えていいよ」と言っていたかのように見えました。

たとえ自分の英語力がまだまだだとしても、英会話では正しく伝えるよりも、お互いに心を通わすことの方がより実りがあるのではないでしょうか。

続きを読む →