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英語が通じても、話が通じてない

Fさんがレッスンのときに、このような経験を話してくれました。

ある時、Fさんが用事で東京へ新幹線で行きました。車中でFさんはトイレに行き、そのトイレから出た時に外国人が順番待ちしていました。英語を使うチャンスだと感じたFさんは、「お待たせしました」という表現が英語で思いつかなかったので、”Thank you for waiting.”と言ったそうです。その外国人は「は?」という反応をして、すぐにトイレに入っていったそうです。

“Thank you for waiting.”は英語としては正しい文です。では、なぜその外国人の反応が「は?」とう感じになってしまったのか。おそらく、トイレ待ちをしていて前の人から出る際に「待ってくれてありがとう」と言われたことが無かったからです。

英語を学ぶときに本などの教材を使うのは悪くないと思います。一方で、教材からは学びにくい「外国人の習慣、やっぱり実践の中で肌で感じながらが一番学びやすいのかなと思いました。

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ペラペラではないけれども・・・

OFFBEAT英会話教室の生徒さんは、だいたい週一回のレッスンを1年間受けると、英語が初級レベルの人でも色々な話題で会話を楽しむことができるようになってきます。

僕がよく生徒さんに伝えること、「流暢になろうとするのではなく、実りのある会話ができるようにする」ということが、ちょっとずつ実践できている実感があります。

昨日はレッスンの中で高校3年生のFくんと、「スーパーマーケットなどのお店は、ビニールの買い物袋を提供するべきでないかどうか」という話題で会話をしました。Fくんは文法にあまり固執せずに、肩の力の抜けた、心地よい会話ができるので、本人も話題に夢中になれています。英語そのものを気にするよりもむしろ、どういう伝え方をすれば僕を説得できるのかを考えながら話している感じです。

英語はそんなに上手ではなくても、英語の知識だけを持っているより、実践でシャイにならないメンタルの強さを持つ人を、より多く育てていきたいです。

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1年で何が伸びたのか

ハワイ食堂レアレアさんで出張レッスンをさせてもらうようになってから1年が過ぎました。始まった当初からほぼ毎週、レアレアさんの高橋さんと合沢さんがレッスンに参加してくれています。

お二人とも英語は初級レベルで、1年前は英語を話すことそのものに緊張していたのが、見てすぐにわかるくらい外に伝わってきました。今では、外国人のお客さんが来ても、落ち着いてメニューの説明をするなどの対応が抵抗なくできるようになったそうです。

高橋さんも合沢さんも、英語力がこの1年で劇的に伸びたわけではありません。ですが、レッスンの中で物を説明する練習や、相談を受けてそれに対してアドバイスをするなどの込み入った内容の会話を、難しいと諦めることは決してありません。どうすれば相手に自分の言いたいことが伝わるのかを考えながら工夫して伝える努力をしています。

お二人とも、それぞれ自分が1年前と比べて英会話に対する考え方がだいぶ変わったと思います。

 

 

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「東京オリンピックの準備はしない」

主婦のKさんとレッスンの中で、東京オリンピックについての話題になりました。

僕は国民の一人として自分たちは何かオリンピックに向けて準備するべきことはあるかどうかを、Kさんに質問しました。Kさんは「ない、そのままがいい」と答えました。

もし外国人が日本に来たついでに観光しようとしたとき、日本人が構えすぎて外国人に合わせ過ぎてしまうと、ナチュラルな日本を外国人は楽しめなくなってしまうとKさんは言います。

だから、英語が流暢な日本人がいたり、全く話せない人がいて自然ということです。

想像してみると・・・ある外国人旅行者が日本に来て目的地への行き方がわからなくなってしまった。そこで近くにあったスーパーマーケットに入って店員さんに聞いてみたけど、誰も英語が話せる人がいない。最初に話しかけた店員さんはとてもいい人で、英語は全然話せないけど、その旅行者があるお寺に行きたがっているということは理解して、そのお寺の場所を知っている人を他の店員さんに聞いてまわってくれました。誰もそのお寺を知っている人はスーパーの中にいなく、その店員さんは外国人旅行者を連れて100メートル西にあるガソリンスタンドまで行き、そこの店長にお寺について聞いてくれました。そして、一発で場所がわかり、ガソリンスタンドの店長はそのお寺まで旅行者を連れて行ってくれることになりました。外国人旅行者はスーパーの店員さんに感謝して別れました。ガソリンスタンドを出発してからしばらくして後ろを振り返ったら、スーパーの店員さんはまだこちらに手を振りながらそこに立っていました。・・・みたいな感じです。

外国人旅行者にとっては日本で英語が通じなかったことは不便を感じたでしょうが、それ以上に、困った人を放っておかない日本人の「心」に触れたことの方が記憶には残るでしょう。

Kさんの言いたいことが、何となく理解できました。

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Kくん帰国

中学1年のKくんが、1週間のオーストラリアでのホームステイを終えて返ってきました。

楽しかったかどうかをレッスンのときにKくんに聞きました。Kくんは行く前は、あちらに行ってもほとんど英語が通じなくてあまり面白くないだろうと思っていたそうです。実際は、想像していたよりも相手の言っていることが理解できたし、自分の言いたいことが通じたらしく、楽しく過ごせたと話してくれました。

「次はもっと話せるようにしたい」と、すでにまたどこかへ行くことを考えているようでした。

 

 

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