英語を習っている人にとって、英語で会話をしているときに言いたいことが上手く文にできなくて、「この言い方は習ってないから言えません」となってしまうことは、よくあることだと思います

ですが、全ての言い方を習うまで「言えません」を言い続けなければならないのでしょうか?

僕がレッスンで心掛けていることは、生徒さんに、言いたいことを文で表現できないときに、どう工夫するのかを考える力を付けてもらうことです

初めて英会話を習う方にとっては、「単語を並べて、あとはジェスチャーをして、果たして相手はわかってくれるのだろうか」と半信半疑ですが、案外通じることは沢山あるものです

「文で言わないと通じない」、「習わないと言えない」という考えを捨てることができれば、コミュニケーションがよりスムーズになり、楽しくなってきます

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英会話ができるってなんだろう」、「英会話が楽しいってなんだろう」、「英会話ってなんだろう」などと、僕はしばしば考えることがあります

そのように考えることで、自分が生徒さんのために何を手助けできるのかをイメージしやすくなるのだと思います

やっぱり英会話を習う人にとって嬉しいのは、「外国人を相手にコミュニケーションが取れた」ということでしょう

いくら英語を知っていても、外国人を相手にすると怖くて話せないのでは英会話になりませんから、英語力だけあれば英会話ができるわけではないというのは、明らかです

そこで僕が考えたのが、体当たりの英会話です

まずはボキャブラリーをコツコツ増やしながら、身に付けた単語を並べて片言でもどんどん話す訓練をします

超初級者は、これをやることで自信がついていきます

何となくコミュニケーションをとることに慣れてきたら、徐々に文でも話せるようにしていくのがOFFBEATのスタイルです

実際には文を作る方法を教えなくても、生徒さんはコミュニケーションを沢山とりながら自動的に学んでいっています

焦ってしまって、いきなり文を作ることから教え始めてしまうと、生徒さんが頭の中で自然に文を作ることが余計に難しくなるので、気を付けなければいけません

OFFBEATのレッスンの流れの理想は、①コミュニケーションをとれるようにする、②英語力をつけるです

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小学6年生のKくんは4月くらいから英会話を始めたばかりで、覚えるのが早いとはいっても、コミュニケーションとしてはこれからという感じです

昨日のレッスンで、Kくんと、物を説明して何を説明しているのかを相手に当ててもらうエクササイズをやりました

僕が最初に何かを説明してKくんに当ててもらいました

僕は、”perfume”(香水)を説明しましたが、Kくんはなかなか理解できなかったようだったので、答えを教えてあげました

Kくん: “perfume“ってなんですか?

僕: 香水だよ

Kくん: 香水ってそうやって使うのか・・・知らなかった・・・

僕はKくんが「香水」というものを知っている前提で説明していましたが、実際は、英語でも日本語でも見たことがなければ知らないわけです

英語の説明を聞いて、香水をどうやって使うのかを初めて知ったようでした

飲み物か何かだと思っていたようです

子供だけでなく大人でも、「見たことや聞いたことがないものは、当然知らない」ということを、改めて考えるきっかけになりました

言語と人生経験は、とても密接な関係があるということが、よくわかる事例です

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Tくんが2週間かけて、アメリカへ買付の仕事をしに行ってきました

彼は、”How are you?”を聴き取ることすら困難だったのが2年前で、今は一人でアメリカへ行ってレンタカーを借りて買付をして、荷物を日本に送る手配をする作業は問題なくできるようになりました

そういう意味では、かなり成長しました

僕はTくんに、仕事でアメリカへ行って、現地の人とコミュニケーションをとるのに苦労する部分は何かを聞いてみました

Tくんの答えは、何気ない日常会話だと答えました

仕事の話は、そのために必要なボキャブラリーを少しずつ増やしていけば何とかなります
Tくんが現地の人に聞かれて困ったのは、「日本で美味しいレストランはどこ?」だったそうです

普段あまり外食をしなければ、美味しい店を知ることはとても難しいはずです

これから人生経験を重ねていけば、会話の話題で困るようなことも、徐々に減ってくるようになるのかもしれません

英語以外にも勉強するべきことがあるのだなと、Tくんは感じたことでしょう

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小学6年生のKくんは、OFFBEATで英会話を習い始めてまだ3ヶ月とちょっとですが、すでに状況説明のロールプレイを行っています

ホテルの状況やレストランでの状況など、彼なりにトライしています

Kくんは今まで英語を全く習っていなかったのと、彼自身の性格もあって、全くと言っていいほど間違うことを怖がりません

これは彼にとってはとても大きな強みです

昨日もレストランの状況で、「あたなたは財布を無くしてしまいました、今すぐにお金を払うことができないことを店員に伝えてください」という状況のロールプレイにトライしました

多くの生徒さん、特に大人の生徒さんは、状況を僕が提示すると数秒の空白時間ができます

この空白時間に頭の中で、どう言おうかと作文しているのでしょう

Kくんは最初から文で言えないことは自分でわかっているので、体当たりでいきます

僕が状況を提示するとすぐに僕を呼んで、”Excuse me, wow, no money, me, money nooooo!” と、限られた単語とジェスチャーで伝えてきます

これをKくんが実際に外国のレストランでやってみてどれくらい伝わるかはわかりませんが、少なくとも、「問題が発生している」、「お金がない」くらいのことは伝わると思います

僕がKくんのような英会話超初級者にもこのような難しいことに挑戦してもらうのは、伝えようと頑張れば、伝わる量はゼロではないということを沢山感じてもらいたいからです

10%でも言いたいことが伝われば、最初は上出来ではないでしょうか

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