僕は時々、英会話を楽器のアドリブ演奏に例えることがあります

英会話もアドリブ演奏も、何も準備のない状態で行うのが共通点です

先日、ある人(Aさん)と音楽について話していて、また面白いことに気が付きました

Aさんはピアノを弾くことができます

彼女は音楽学校を卒業しているので、僕よりも音楽についての知識は豊富にもっています

だけど、Aさんはアドリブ演奏はできないそうです

自分にソロのパートを与えられたときは、一度譜面にして、それを見ながらでないと弾けないと話していました

だから、「何でもいいから適当に演奏してみて」と言われると、困ってしまうということでしょう

楽器を子供のころに習っていた人で、他にも何人か同じようなことを僕に話してくれた人がいたなと思い出しました

理屈を最初に習うと、自由に表現することができにくくなるという意味では、英会話と共通しています

コミュニケーションをとれるようになる前にあまり文法をきっちり学んでしまうと、「文法通りに話さなくては・・」という意識が高くなって、言葉がでなくなってしまうのかもしれないです

楽器のアドリブ演奏も英会話も、「かたち」にこだわりすぎず、心を開放することが重要な要素なのかもしれません

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Sさんはハリウッド女優のドリュー・バリモアが好きらしく、彼女が出演している映画をちょこちょこ見ているようです

先日のレッスンの中で、Sさんからこんなリクエストをもらいました

アメリカのトークショーにドリュー・バリモアが出演していたのをYouTubeでみつけて見てみたのだけど、自分の子供の話をしているということはわかるけど、話の細かい部分がわからないから、レッスンでこの動画を教材に使いたいということでした

僕は普段から、それぞれ自分が興味のあることに関して英語で情報を仕入れることで、英語力は伸びていくし、それについて沢山話をすることができるようになるということを、生徒さんに話しています

なので、Sさんのリクエストに応えるべく、さっそく例の動画を見つけてこれをどう教材にしていくかを考えていこうと思います

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山田雄一郎氏の著書、「英語教育はなぜ間違うのか」からの引用です

「(小学校の英語授業が)中学校の英語を前倒ししたのではコミュニケーション能力は身につかないのであれば、中学校英語そのものが学習指導要領の目標を大きく逸脱していることになる」

「(小学校の英語が)」の部分は、僕が付け加えました

小学生の時は英語を楽しんでいたのに、中学生になって急に英語がつまらなくなったという話は、時々耳にします

これは単に、中学生になって、勉強の内容が突然難しくなったからなのでしょうか?

それもありそうですが、他の理由の一つとして、小学校と中学校では、英語に対するアプローチがかなり違うからだと思います

英語についての知識をちょっとかじる程度が学習指導要領の目標であれば、これはそんなに問題にはされないはずです

本気で英語でコミュニケーションをとれる人を増やしていくことが目標ならば、小学校と中学校の連携はとても重要だと僕は思います

なぜなら、英語を使えるようにするためには、習うこと以上に反復練習に時間を費やす必要があるからであり、小学校で中学校の前倒しができれば、中学校に上がってから英語を使う練習をする時間をより多くとれるからです

そういう意味で、僕は山田氏の「小学校英語は中学校英語の前倒しであるべき」という主張に同感です

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言語能力とは、2つに分けて例えられることがあるらしいです

氷山に例えると、水面上に見える部分と、水面下に沈んでいる部分の2つです

水面上に見えている部分は、普段僕たちが日常的に使っている言語に例えることができます

そして、水面下に隠れている部分は、知っているけど使わない単語や表現などです

水面上の部分と水面下の部分の大きさの比率は同じそうで、ということは、水面下の部分(知っているもの)を増やせば、水面上の部分(実際に使うもの)も増えてくるということです

英会話に当てはめてみると、やっぱりまずは、大量のインプットで水面下の部分を広げ、そうしているうちに水面上(アウトプットできるもの)が大きくなっていくのでしょう

こう考えると、英会話のレッスンにおいて、インプットとアウトプットのバランスを考えることは、先生にとって一番と言っていいくらい重要なものかもしれません

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言語習得に関するある本の中に、例えば英会話を習得するのに大切な要素は「インプットの量とアウトプットの必要性」ということが書いてありました

インプットは聞くこと読むこと、アウトプットは話すこと書くことです

特に始めたばかりの学習者に必要なのは、アウトプットの量よりも圧倒的にインプットの量が上回っていることです

インプットが十分でない状態で無理に知っている文法を使って英文を頭の中で作ると、文法的には正しいけど不自然な響きのする文を作ってしまうことは多々あります

もちろんアウトプットの練習をどんどんやっていかないと、なかなか口から言葉がでてくるようにはならないので、生徒さんには会話で自分が発言するときには、無理に文を作ってから何か言うのではなく、思いついた単語だけでもいいから出してみることを沢山やってもらいたいと、僕は考えています

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