最近始めたレッスンのエクササイズで、生徒さんに短い文を短時間で覚えてもらって、その文を僕に話しかけて、僕がそれに答えるものがあります
文は例えば、”How are you?”や”What do you do for a living?”のような、日常的に会話で使いそうなものがほとんどです
先日、Fくんにこのエクササイズはどのような意味があるのかを聞かれました
2つあって、1つ目は、生徒さんが毎回のレッスンで同じ文を繰り返し使うことによって、次第に無意識的に使えるようになるのではないかと考え、いくつかの決まった文を習慣的に使えるようにすることが目的にあります
もう一つは、僕が答えたあと役割を交代して、僕が生徒さんに同じ文で話しかけ、生徒さんに答えてもらうのですが、最初に僕がこれらの文に対して答えているのを生徒さんは見ているので、生徒さんは、「こう話しかけられたら、こんな答え方もあるのか」と学習できるからです
僕は頻繁に「会話はアドリブの連続だ」と言いますが、一方で、挨拶などの決まった表現に対しては、「こう聞かれたらこう答えればいい」というのを知っていれば、会話はよりスムーズになるとも考えています
OFFBEATが初めて、教室以外でレッスンをやることになりました
日時は、8月3日(土曜日)の17時~18時
場所は、カフェ369(みろく)さん、静岡県立美術館の近くに今年4月にオープンしたカフェです
レッスンの内容は、ただ今考え中ですが、英語を勉強してもなかなかコミュニケーションが取れなくて、海外旅行や仕事で苦労したり悔しい思いを経験したことがある方にとって、少しでも役に立つものにしようと思っています
超初心者の方からでも楽しめるレッスンにしますので、気楽にお越しくださいませ
美味しいコーヒーをいただきながら、一緒に濃い時間を過ごしましょう
ご参加、お待ちしています
詳細については、こちらをご覧ください
生徒さんと英語で会話をしていて、気が付くことは沢山あります
各生徒さん、語彙力はアップしてきているけど、実践で使えている単語は、名詞が圧倒的に多いです
ほとんどの生徒さんは、動詞の使い方がわからなくて、言いたいことがなかなか文で表現できていないようです
ちょっとした表現、例えば、「お茶を淹れる」、「一歩を踏み出す」、「タオルで顔を拭く」などの動詞を使うことは、案外難しいことです
先生が、これらの動詞を一つ一つ教えていけば、生徒さんは実践で使えるようになっていくのか・・・
もし教えれば使えるようになるとしたら、どう教えるのが効果的なのか、単純なことのようで、実は難しいと思います
中学や高校で教わったように、英語と日本語をマッチさせて暗記すれば実践で使えるようになるとしたら、高校を卒業する時点で、多くの人が英語を話せるようになっていて不思議ではない気もします
かなりの労力をかけないと、英語がスムースに口から出ることはないというのは、間違いないです
誰かに唐突に、「私は犬です」と言われたら、この人は何を言っているの?と思うはずです
純粋に考えて、「いや、あなたはどう見ても人間ですけど」と言いたくなるでしょう
「一つの文に意味はなく、その文が状況の中に埋め込まれて、初めて意味を持つ」ということを本で読んだことがあります
だから、「私は犬です」に意味はなく、聞いた人は想像力をはたらかせて、「どういう意味で言ったのだろう」と考えなければいけなくなり、人によってこの文に対する解釈は異なります
Aさんが、BさんCさんDさんに質問をしたとします
「あなたは犬と猫、どちらがすきですか?」
Bさん:「僕はどちらかというと、犬がすきです」
Cさん:「私はネコがすきだな~」
Dさん:「私は犬です」
Dさんが答えた「私は犬です」は、文字通りの意味ではなく、「私は犬のほうが好きです」という意味で言ったのは、状況から考えて明らかです
状況の中に入ったときに文は意味を持つというのは、こういうことなのだと思います
Fさんが、以前から英語を聞くときも話すときも、日本語が頭の中に出てきてしまうという話をされていました
僕はそれに対して、相手の話を聞くときは、聴き取れた単語を頭の中で絵にして、その絵にできたものをつなげてストーリーにする練習をするようにアドバイスをしました
自分が話すときは、まず頭の中にあるストーリーに出てくるもので、英単語にできるものを口から出し、あとはジェスチャーなどで補うようにします
昨日のレッスンのあと、Fさんが「リスニングのときに日本語に訳す癖が少しとれてきた」と話してくれました
これは、Fさんが毎日のようにコツコツと自宅でリスニングを意識して続けてきた効果が出てきた証拠です
今まで無意識レベルでやっていた習慣(日本語に訳してしまうこと)を崩すことは、そう簡単にはいかないものです
それが少しずつ変わってきたということは、普段の努力が少しだけ形として出てきたということなので、Fさんはこれについてとても喜んでいました