何をインプットするか

 

 

言語の習得において、インプットは言うまでもなく重要なことは間違いありません。

更に重要なのは、何をインプットしていくかです。

翻訳家になることが目的の人にとっては、映画を字幕で沢山見るなどして研究する方法は効果的でしょう。

コミュニケーションを取れるようになりたい人にとっては、ネイティブスピーカー同士が会話をしている動画(例えばトークショー)を沢山見る方法が良さそうです。

OFFBEATの生徒さんのほとんどは、旅行や仕事でコミュニケーションを取ることが目的なので、普通に会話をしている動画を見てインプットするようにアドバイスしています。

会話で使われる文は、文法的にはちょっとおかしいものも沢山含まれています。

でも、それが逆に自然な会話でもあるのです。

会話でロボットが話すような話し方にならないためには、実際の会話を通してインプットするのがベストだと僕は考えています。

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トライしてみるかどうか

Yちゃんは中学1年生、OFFBEATで英会話を習い始めて2年が経ちましたが、最近、自分が話したいことを何とか英語だけで伝えようという意識が強くなってきたように感じます。

今日のレッスンでは、「自分のいとこ(21歳)のお兄ちゃんが、就職活動で焼津市役所から今日内定をもらった」と表現するのを、5分くらいかけて何とか伝えきりました

まだまだ文で言うことは難しいので、文字通り単語を並べるやり方です。

“My father, brother, kid, 21 year”、「私の父の兄弟の子供21才」という具合に、ジェスチャーを交えて表現しました。

僕がレッスン大事にしていることは、込み入った内容の話だからといって話すことを最初から諦めないこと。

Yちゃんの英語力はボキャブラリーも文法もまだまだですが、話したい事を英語で伝えてみようとするマインドセットが出来上がっています。

日本の中学1年生の何パーセントが、「自分のいとこ(21歳)のお兄ちゃんが、就職活動で焼津市役所から今日内定をもらった」ということを英語で言おうとトライできるでしょうか?

ほとんどの子が、「いとこ、就職活動、市役所、内定」をまだ習っていないから言えないと、トライすることすら出来ないでしょう。

英語を知っていてもトライすらできない人よりは、片言でも伝えきれる力を持っているYちゃんの方が会話を楽しめていると思います。

大切なのは、知っているかとか言えるかどうかではなく、トライしてみるかどうかです。

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新聞を投げて配達?

 

 

 

 

レッスンのエクササイズで、2人のうち一人が命令し、もう片方の人がそれを行う練習をCさんとしたとき、このような質問をされました。

「『新聞を配達しなさい』と私が言ったら、先生は新聞を投げてましたけど、実際はそうやるんですか?」

アメリカでは新聞を各家の前に投げるイメージだったので、僕はそうしましたが、他の国ではそもそも新聞を配達するのかどうかもわからないと、僕はCさんに答えました。

「新聞配達」という言葉一つをとっても頭に描く絵が人によって違うということは、文やストーリーになったときは、聞いている人が10人いれば10の異なる絵がそれぞれの頭の中で描かれるということです。

人が会話をするとき、似たような絵をお互いに頭の中に持っていれば話はより通じやすく、逆に持っていなければ、ネイティブスピーカーどうしでも話が噛み合わないことはあります。

会話で大事なことは、お互いの絵を共有すること」を意識できれば、より実りのある会話にできるでしょう。

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もっと英会話が普通にできる時代へ

Nちゃんが初の海外旅行で家族とハワイへ行き、帰ってきました。

初めての外国ということで緊張したそうで、行きの飛行機がデルタ航空だったそうなんですが、CAさんが当然アメリカ人で、その時点でビビッてしまったそうです。

ハワイに到着してからは、普段の英会話レッスンでやっている体当たり英語を使って、コミュニケーションをとれるように意識できたようです。

わからないことがあった時は、高校2年生のお兄ちゃんが家族に代わって通訳してくれたみたいです。

僕が英語を学び始めたのは中学1年の時、学校の英語の授業からでした。

僕の生徒さんたちはすでに英語で会話をガンガン練習し、外国で生の経験をしていて、中学生の時の僕と比べると、よっぽどコミュニケーションのレベルは高いなと感じます。

彼らが大人になったころ、今の僕の英会話レベルよりも遥かに高いレベルになってくれれば、僕は嬉しいです。

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数ヶ月前から、生徒さんと僕がお互いに交代で、命令されたことを実際に体を動かしてやってみるエクササイズをやっています。

こんな感じです。

「眼鏡を外して」と言われたら眼鏡を外す、「メモを取って」と言われたらメモを取るジェスチャーをする、「あっちへ行って」と言われたらあっちへ行く、など(もちろん、全部英語で)。

一回のレッスンでこれを30~60くらいずつやっていきます。

生徒さんと会話をしていてわかるのが、何気ない表現を英語で言うのが難しいということ。

というわけで、何気ない日常の表現を大量に聞き実際に使うことで、自分のものにしていけるようにしようという考えで作ったものです。

生徒さんはまだ数回しかこのエクササイズをやっていないので、まだ成果が見えてくるまでに時間がかかるでしょうが、まだまだ沢山作っておこうと考えています。

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