Uさんは4月から短大生
英会話はこれからボチボチ伸びそうな感じです
彼女には、英語力を持っている以前に、体全体で表現する能力があります
昨日のレッスンでも、僕の質問に対して答えたいけど、言葉が出てこない
そうなったときに、「う~ん」と言いながら自分のオデコをペンペンと叩いて考えています
自分が何か言いたくなった時も、言葉がすぐに出てこなくて、どこかのおばさんがやっていそうな、手首をクイックイッという動作で「ねえ、ねえ、聞いてよ」と体を使って表現します
これらも、立派なコミュニケーションに必要な能力の一つだと僕は感じています
会話をしていて一番どうしていいかわからないのは、笑顔のまま止まってしまっている相手が何を考えているかわからないことです
単純に言いたいことが英語で出てこないのか、話すことがなくて黙っているのか、表情からだけでは読み取れない場合があるのです
Uさんのオデコペンペン、手首クイックイッ、これも技術の一つとして名前を付けてあげたいくらいです
誰かと会話をしていて、ちょっと話題がそれて元の話題にもどそうとしたら、1分前に何を話していたのか忘れてしまうことはよくあることです
人間の脳はもともと、ものを忘れるようにできているらしいですが、それにしても忘れる早さはニワトリのようです
それでも、子供のころのことや楽しかったこと、悲しかったことなど、どんなに時間が経っても覚えていることもあります
もし勉強したことを全て記憶していたら、日本人だって学校の勉強を真面目にやっていれば、ある程度通じる英語を使えていいような気がします
OFFBEATでも大量の単語や表現を口から出す練習をしていますが、これを全て暗記しようと思ってもすぐに忘れてしまうものがほとんどだと思います
僕が思っているのは、単語や表現を浴びるように聴いたり口から出す練習は当然必要ですが、すべて忘れてしまってもいい
必要を感じたものや、よく使うなと感じたものは自然に頭の中に残る
短期間で英語を習得できた人は、その期間中に相当な量の英語に触れて、どんどんコミュニケーションを取った結果、そうなったのでしょう
触れる単語量と、同じ単語に触れる回数が多いほど頭に残るのだと僕は考えています
Tちゃんが4月から中学に入学です
小学5年生からOFFBEATに通っているTちゃんは、今までテキストを持っていませんでした
そろそろ彼女にもテキストを準備するころです
昨日のレッスンでも、沢山のエクササイズをこなしていきました
最後の数分間は筆記体を書く練習をやっています
習字を習っているTちゃんは字を書くことに興味があるみたいで、筆記体を練習しているときの表情はとても真剣です
F君のレッスンが20時からありました
今年23歳、口癖は「なにかやりたい!」、「負けてらんないっす!」
そんなF君、最近は話題を広げる練習を始めました
F君が僕に一つ質問をして、僕がそれに答える、僕の答えからさらにF君が話をつなげていくための質問を考える、これを繰り返す
質問を考えているときのF君の頭の中はフル回転していると僕は想像しています
そして、そのときの表情がとても真剣です
TちゃんもF君も本気の顔をしています
2人に共通していること、それは自発性を強く感じさせること
それを横で見ているだけで、幸せな気分になります
Sさんが約3か月ぶりにレッスンに復帰しました
レッスンが終わった後、Sさんが面白い話をしてくれました
あるテレビ番組を観ていて、、投稿ビデオか何かの映像の中で外国人が “Are you serious?” という表現を使っていたらしく、それが状況の中で何となくだけど、こんな意味ではないかと推測できたらしいのです
“Are you serious?” は「マジで?」とか「本当にいいの?」とか、日本語にするときには状況に応じて訳し方が変わると思いますが、一番いいのは訳さずにこの表現を感覚でとらえることです
だから、自分の中だけで理解すればいい場合は、特に日本語に訳さなくてもいいわけです
重要なのは、”Are you serious?” の感覚がどんなものかを感じ取ることだからです
Nさんのレッスンをやっているときに思いました
「英会話で笑いが出ているな~」
なぜそう思ったのかというと、英会話の超初心者はまだ英語を話すことに集中しすぎて、なかなか会話の内容を楽しむ余裕を持てる人は多くないからです
真面目な話、楽しい話、少し難しい話、それぞれを日本語で話している時のように自分の感情が出てきたら、会話そのものを楽しめる、そんな気がしました