僕は生徒さんに、こんなことをよく話します

「頭の中で英語が絵になっているか」

これには理由があって、英語を日本語に置き換えて暗記したとしても、それを実践で使えるかどうかは別のことだからです

英語は日本語に訳すより、どんな状況でその単語や表現を使っているのかを、より鮮明に頭の中で想像することが重要だと僕は思っています

昨日の夜、散歩をしたのですが、家に帰ってから気が付きました

どの道を歩いたのかは覚えているけど、周りの景色や聞こえていたはずの音の記憶がほとんどありません

なぜかというと、歩きながらずっと考え事をしていたからです

考え事をしている最中は、頭の中に何かしら状況などの「絵」を見ているはずです

その時には、目に見えているものはただ見えているだけで、記憶として残っていません

目には見えないけど、頭の中で見ていた「絵」は記憶として残っています

きっと、英語の学習も、頭の中で「絵」にできたものは記憶に残り、実際に自分が似た状況になったときに口から出てくるようになるのです

だから、覚えるべきものは英語に相当する日本語ではなく、「どんな時にこの単語、表現を使えるのかという状況」です

英語に限らず、学習が上手な人は、教わったことを頭の中で映像化するのが得意なのかもしれません

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OFFBEATのレッスンの中に、ある文を使える状況を自分で作り、その状況を英語で説明するエクササイズがあります

なんのためにやるかというと、頭の中で日本語から英語にするのではなく、頭の中に絵を描き、それを直接英語で表現できるようにするのが目的です

例えば、生徒さんとRachelが会話をしているとして、”I’m glad.”という文を生徒さんに与えます

生徒さんは、自分とRachelの会話の中で、どんな状況になったときに”I’m glad.”を使うかを素早く想像し、それを英語で説明しなければなりません

今日はUさんがこのエクササイズに2回目の挑戦をしました

僕がUさんに出した文は中学1年レベルの英語なので、文そのものを理解するのはすぐにできます

だけど、その文をどんなときに使うのかを数秒で想像して英語で説明することは、英会話初級者にとってはかなり難しいことです

Uさんも、「ぬおぉぉ!」、「・・・」、となっていました

そしてレッスンが終わってから、「外国に行ったときに、話そうとして何をどう話していいのかわからなくなった時のことを思い出した」と言っていました

英語、日本語に限らず、どう上手に話すかを考えるより先に、話したいことを頭の中で絵にする作業は、誰でも無意識にやっていることだと思います

外国語を話すときにも、これをクセにしておくことが重要だと僕は考えています

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自分が言ったことを相手が理解しなかったのは、自分だけのせいだと考える人は多いかもしれません

僕はお互いに心の歩み寄りが何よりも大切だと思っています

中学3年の時にこんな経験をしました

クラスメートと二人で、マーカーを借りようと先生のところへ行きました

まず僕が、「先生、マーカーを貸していただきたいのですが・・」と、自分なりに最も丁寧な表現で伝えました

僕に対して先生は、「貸していただきたいから、何なの?」と聞き返してきました

僕は「えっ、この人何言ってるのかわかってないの?」と心の中で思いました

次にクラスメートが、「マーカーを貸してください」と言いました

そうしたら先生は、「はい、どうぞ」と貸してくれました

僕が言いたい、「心の歩み寄り」、このブログを読まれている方はわかりますでしょうか?

伝え方の問題ではありません、「伝えようとしているか」、そして、「相手を理解しようとしているか」が歩み寄ることだと僕は思うのです

伝える側に伝える能力が足りなければ、聞いている方が理解する努力をしてみればいい、それだけのことです

言語力だけの向上を考える英語学習ではなく、OFFBEATで生徒さんに伝えたいことは、「歩み寄ること」です

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英語を学習していると、どうしても気の利いたカッコいいフレーズを入れて話したいと考えるのは自然かもしれません

僕も実際、20歳くらいの時は、「いいフレーズはねぇかぁ~~」って常に頭の中で言っていたような気がします

現在は英会話を教える立場になり、さらに「コミュニケーションあっての英語」という、優先順位が英語よりコミュニケーションになりました

そのことによって、話し相手に対しての「わかりやすさ」が基本ということを、忘れずにいようと意識しています

ネイティブスピーカーに対しては、彼らが普段使っている表現をマネして使えばいい

相手の英語のレベルが高くないと判断したら、その人にわかりやすい言い方を選ぶ

お互いに科学の話で盛り上がっているときには、その分野の専門用語をたっぷり使って楽しむ

マネたり、あえてレベルを落としたり、共通理解できる言葉を選ぶ、それぞれ「わかりやすさ」が基本だと思います

英会話のレッスン時だけは例外で、生徒さんが知らなそうな単語も僕は使います

知っている言葉ばかりで話しかけていると、生徒さんがそれ以上伸びないと思うので・・

わかりやすく伝えるために僕がよく生徒さんに言うのは、「頭の中の絵をシェアする」ということ

日本語でもそうですが、道順を言葉で説明したときに相手が「ん?」となっていたら、その人は頭の中で道順を描けていないということです

どうすれば絵をシェアできるか・・・工夫の仕方は色々あると思います

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語感というと、ある言葉から受ける印象などのことをいいます

例えば「女子」という言葉

人によって、この「女子」という言葉に対する印象は違って聞こえるはずです

小学生が「女子」と言えば、たいていは同じ学年の女の子とか、歳が近い女の子のことを指していると思います

では、大人が「女子」という場合、誰を指してるか・・・

小学生とは限りません

むしろ、大人の女性を指して「女子」と呼んでいることが多い気がします

「腐女子」は小学生に対しては使わないですよね

今度は「女子」と「女の子」を比べたらどうなるか・・・

人によってそれぞれの言葉に対する印象は違うと思います

辞書では説明できない、人に聞いたとしても説明は難しい・・・

英語の語感を養うなら、沢山の英語に触れる経験が必要です

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