昨日、レッスンが終わってからUさんがこんなことを言いました

「自分が幼稚な英語しか話せていないんで、恥ずかしくて話せないんです」

僕も同じような経験をしているので、気持ちはわかるつもりです

そんなUさんに僕はこう返しました

「逆に、外国人が幼稚な日本語でUさんに話しかけてきたらどう感じますか?」

「そうか、べつにそれが当たり前か」

俯瞰すると見えなかったものが簡単に見えることもあります

もうひとつ、「英語を話すぞ!」と硬くならずに、「言いたいことを英語を使って伝える」くらいの軽い考え方がいいんです

人は、「カッコいい英語で話せなくてもいい」と言いながら、無意識にカッコいい英語で話そうとしてしまうものなので・・・

っていうか、文字で説明しても説得力がほとんど感じられないのが、自分で読んでいてわかってしまい、切ないです

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外国人にももちろん謙虚な人は沢山いますが、日本人は外国人から見れば「そこまで言わなくても・・」と思うくらい謙遜します

この違いの大きさは、外国人と日本人が会話をしているのを見ていてよくわかります

例えば、日本人が外国人に「日本語が上手ですね」と言うと、たいていの外国人は「ありがとう」と返すことが多いです

反対に、外国人が日本人に対して「英語が上手ですね」と言うと、多くの日本人は「いいえ、全然まだまだ・・・」と否定っぽい表現を使うことが多いです

どちらがいいということではないですが、お互いにお互いの文化を知り、そして、受け入れる柔軟性は大切だろうと僕は思います

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●「話す練習をする」とは、具体的に何をすることだろう?

●話す練習とは、「相手に発言を促されて、即興で言いたいことを伝える訓練」でしょう

●そう考えると、先生の言ったことをリピートするのは「話す練習」にはならないな

●リピートする練習は、舌を英語に慣れされるため、リスニングのためにはとても良いものだけど・・・

●口からスムーズに文章がでてくることが「話せる」ことではない

●言いたいことを相手にしっかり伝えられることが、「話せる」ということ

●英語になまりがあっても少しくらい片言でも、堂々と話せている人が、僕の頭の中にある「話せる人」ということか・・・

●話す練習をもっと増やしたいな・・・

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僕がアメリカの短大で勉強をしていたころ、週に2つか3つくらい、何かしらレポートなどの提出がありました

その時によく教授に言われたことが、「rough draft(軽い下書き)を明日書いてきなさい」でした

これは、まず土台となるテーマを決めて、それについて「とりあえず」形を作り、そこから徐々に精度を高くするためのものです

この考え方は、大人になって仕事を始めてから、実践を通して素晴らしさを感じています

例えば僕の仕事の場合、

①新しいレッスンのアイデアが思いつき、それをメモすることから始まる

②そのメモをもとに、まずは形として見えるもの(リストにする、絵を集めるなど)にする

③できた形を、時間をかけながら精度を徐々に高くしていく

このパターンが多いです

会社によっては、ミーティングで大切なことを決めて早く形にしていきたいけど、なかなか意見がまとまらずに何も事が進まないということも少なからずあると思います

そのような場合に、「とりあえず」簡単な形をその場で作ってみれば、その後の進み具合もスムーズに行くはずです

最初から妥協のないようなものを作ろうとしたら、「初めの一歩」すら出すのが大変になってしまいます

これは、色々なことに応用できると思います

僕の英会話に対する考え方も「rough draft」の要素が強いです

「とりあえず」、言いたいことを単語でもいいから出してみる、そして、相手の反応によって、ジェスチャーや他の単語を使って、補足していく・・・こんな感じです

最初からきちっとした文章で言おうとしたら、「最初の一歩」を出すのが遅れてしまうからです

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昨日はNさんのレッスンで、ジャパンタイムス(英字新聞)を使いました

ある記事に目を通して、その後、僕とその内容について議論をしました

Nさんは英会話を始めて約4年、超初心者の状態から始めた彼がここまでできるようになったのは、毎日が忙しい社会人としては素晴らしいことだと僕は思います

新聞の記事を「読む」のではなく、「何について書いてあるかを把握する」、この早さはすごいです

僕のレッスンでは、文法のことや高校、大学受験によく出る表現などについては全く教えていないので、静岡の中でレベルの高いと言われている中学生、高校生と「英語の勉強」では競えないかもしれません

だけど、その学生達と「英語で意見を交わす」ことに関しては、Nさんは対等か、それ以上の力を持っています

これを本人に話せばきっと、「まさか」、「まだまだ」と言うでしょう

「英語力」ではなく、「英語の向こう側にある情報について話し合う力」があるという事実は、自分ではあまり気が付かないものです

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