当教室のレッスンでは、YouTubeを使って、色々な動画を見ることもしています
特に、トークショーやインタビューが多いです
昨日、Sさんがレッスン後にこんなことを言いました
「トーク番組などを見てると、ネイティブだって言葉に詰まることもある、それが自然の会話だ」、「映画やドラマばかりを見ていると、誰もがよどみなく話しているから、自分が英語に対して劣等感ばかり感じてしまう」
僕はSさんの話を聞きながら、なるほど、そういう考え方もあるのだなと感じました
だから、初心者のうちから、スラスラと英語を文章で話そうとしなくてもいいのだと思います
大切なことは、自分の英語力ではなく、コミュニケーションに集中すること、「英語」よりも「対話」を先に楽しむこと
生の会話では、「セリフ」は準備せずに話しましょう
「自分は英語力が必要だ」と言っている多くの人は、僕から見れば、今の英語力で十分いけることがよくあります
本当は片言でも話せれば用事としては事が足りてしまうことがほとんどです
だけど人間には、褒められたい、モテたい、という欲求が心の中にあります
だから、「なるべくスムーズに英語を使う」ことを目指す人が多いのだと僕は思います
英語を習得する動機を見つけられずに始めてしまった人は、この欲求を動機にしてはどうかなと僕は思います
例えば、「英語が話せて頼れる人になって、異性にモテたい」、「仕事で、自社の商品をシンガポールの会社で扱ってもらう交渉を成功させ、上司に、『君の英語力のおかげだよ』と褒められたい」など・・
いっそのこと、TOEICで高得点が必要な人も、受験勉強をしている人も、心の中で「どうやってそんなにペラペラになったの?」、「ねぇねぇ、英語教えてぇ~♪」と多くの人に褒められているイメージをしながら取り組めば、モチベーションが持続できるかもしれないです
当教室のコンセプトが、「単語だけでも発してみる」というものです
特に英会話初心者の方には、実践できるまで何度もこの考え方を伝えています
実践の会話は、アドリブの連続です
会話をする内容がすでに決められていて、前もってその会話の中で使えそうな文章を暗記しておくことは、不自然に感じます
例えばアメリカへ旅行に行ったとして、レストランに入り、注文をするとします
“Could I have a chicken please?”、「カッコよく覚えておいた文章でオーダーできたぜ」と感じるかもしれません
それに対してウェイトレスが、“You got it. How would you like・・・・レロレロレロ~・・・・・?”と返してこられたら、焦ってしまいませんか?
最初だけ文章で言えて、その先はすべて無言・・・ではコミュニケーションが楽しく感じられないと思います
それならば最初から、使える文章は準備せずに、今自分が持っている英語力だけで何とかすればいい、というのが僕の考え方です
カッコよく文章を使って会話をできるようになるには、相当な練習量が必要です
そのレベルになるまでの長い期間は、片言でもいいから、どんどん実践を重ねることが大切です
英会話をこれから始めようとする人に、「では、中1レベルから始めましょう」というのはよくあることだと思います
OFFBEATにはレベル分けというものはないのですが、僕も今まで「中1、中2レベル」などの表現は何気なく使っていました
英語のレベルとはすなわち、文法や単語力のレベルという認識が一般的だと思います
それが今日、文法や単語のレベルを学年で分けなくてもいいのではないかと考えるきっかけになった出来事がありました
娘を保育園にむかえに行き、そのあと、ちょっとお腹が空いたので、パン屋へ行きました
パン屋でパンを買ってすぐに、娘がその場で食べたくなったらしく、店の中で袋を開けようとしたので、取り上げました
その途端に娘が大泣きをし、「パン、どぉ~~~じょ~~~(欲しいときに言う表現)」と騒ぎました
急いで娘を車に入れ、僕が「家に着いたらパンだからね」と言ったら、急におとなしくなり、「うん」といいました
家に着くまでの車中、娘はずっと「ついたらパンだよ~」と繰り返し言っていました
よく考えてみれば、「ついたらパンだよ~」を英語で表現してみたら、ひょっとすると中3レベルくらいかもしれません
1歳10ヶ月の子供が、英語ならば「中3レベル」の表現を日本語で理解して使っているのだと考えると、英語を学び始めるときに、簡単な文法から始めなくても、もっと良い教え方があるはずです
これは会話に関していえば当然のことですが、中学や高校での教え方でも変えていけるはずです
昨日はさすがに暑くて、扇風機を出しました
今日はお昼にレッスンがなく、次回のOFFBEATイベントで何をするかをずっと考えていました
ぼんやりですが、見え始めました
7月のどこかの土曜日を使ってやるつもりです
日本語独特の表現を使う状況を、英語でいうとどうなるかを参加者の皆さんと考えながら紹介しようと思っています
因みに、OFFBEATでは日本語を英語に訳すような教え方は一切やっていません
では、このイベントの趣旨は何かというと、「英語で表現することはカンタンだ」ということを体験しながら理解していただくというものです
なので、「そうか、そういう言い方があるのか~」という新しいことを習うのではなく、「なんだ、そんな言い方でいいのか~」と、皆さんがガッカリするくらい簡単な言い回しを準備するつもりです
参加ご希望の方に予習として、「彼のセミナーは目からウロコでした」
これを英語で表現してみてください
イベントではこれを中1レベルの表現にして紹介します