パフォーマンス中は考えてはダメ

今日はTさんにウクレレを教えていました。

Tさんは5曲くらいは何も見ずに演奏することができます

サザンオールスターズの「真夏の果実」という曲を弾いていたら、途中の部分をド忘れしてしまったらしく、ピタッと止まってしまいました。

その時Tさんは、「思い出そうとして一瞬考えたら、頭が真っ白になった」と言いました。

人間は、考えると、頭も体も止まってしまうようになっているみたいです。

逆に言うと、普段やっている行動や会話の多くは、無意識がやっているということです。

最初は意識をしながら訓練をして、無意識化できたものが、上手にできるということなのでしょう。

楽器もそうだし、スポーツも同じことです。

現役のサッカー選手で世界最高と言われる、リオネル・メッシ選手のインタビューを見たとき、「ドリブルをしているときはどんなことを考えているか」という質問がありました。

質問に対し、メッシ選手は、「考えていない、考えるとボールを敵に奪われる、体が勝手にそう動く。」と答えていました。

高いレベルで何かできる人は、高いレベルの訓練を反復しているということでしょう。

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できるようになってから理解する

僕は娘の算数を教える時、ドリルの答えをそのまま写すように言う時があります。

娘は、「先生が答えを見て書いちゃダメだって」と言いますが、とりあえず写させます。

理由は、まだ頭の中にやり方が定着していない問題は、どれだけ考えても答えは出せないからです。

昨日は、25×36を工夫して計算する問題をやっていました。

今までであれば、ひっ算をして答えをだすやり方をしていましたが、最近学校でやっている「工夫」とは、、

25×36=25×4×9=100×9=900

の様に計算する方法のことです。

娘はなぜ36をわざわざ4×9にしなければいけないのかがわからなかったので、ずっと考えたままその問題で止まっていました。

実際は、ほぼ思考停止の状態だったはずです。

似たような問題の答えを見ていくうちに、25×4=100になることがわかり、先ほどの謎が解けたわけです。

理解することとできることは別です。

先にできるようになってから理解したほうが、しっくりくるものは沢山あります。

英文法もその一つ。

軽く説明してすぐに問題を解かせるより、正解例を沢山与えていくうちに、「あっ、そういうことか」と自分で気づかせるやり方のほうが、効率的だと僕は思います。

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息子がulcerという単語を言っていた

僕の4歳の息子は、教室に置いてある映画のDVDをよく借りて2階で楽しく観ています。

しかも、同じ映画を何度も観ます。

先日、息子がCannonball Run 2 という映画を観ているところを観察してみました。

アラブの王族の息子が前回のレースに負けた言い訳を父にしているシーンで、”My ulcer…”(僕の潰瘍が、、、)というセリフがあります。

僕の息子はこのシーンが好きらしく、「”My ulcer~~”はっはっは~」と笑っていました

ulcerの意味も潰瘍の意味もわからないけど、とりあえず発音はできているのです。

更に観察していると、ところどころセリフをシャドーイングしていることに気が付きました。

日本語のテレビ番組の再放送を観ていても、絵本を読み聞かせをしていても、息子は自分の好きな場面は声に出すのです。

もしかすると、どの子供も、この「シャドーイング」を大人が気付かないところで沢山こなしているのかもしれません。

声に出さなくても、頭の中でこれを繰り返せば、自然に言語が身についてきます

効果的に第二言語を身につける方法の一つ、「シャドーイング」はおすすめです。

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トライしてみるかどうか

Yちゃんは中学1年生、OFFBEATで英会話を習い始めて2年が経ちましたが、最近、自分が話したいことを何とか英語だけで伝えようという意識が強くなってきたように感じます。

今日のレッスンでは、「自分のいとこ(21歳)のお兄ちゃんが、就職活動で焼津市役所から今日内定をもらった」と表現するのを、5分くらいかけて何とか伝えきりました

まだまだ文で言うことは難しいので、文字通り単語を並べるやり方です。

“My father, brother, kid, 21 year”、「私の父の兄弟の子供21才」という具合に、ジェスチャーを交えて表現しました。

僕がレッスン大事にしていることは、込み入った内容の話だからといって話すことを最初から諦めないこと。

Yちゃんの英語力はボキャブラリーも文法もまだまだですが、話したい事を英語で伝えてみようとするマインドセットが出来上がっています。

日本の中学1年生の何パーセントが、「自分のいとこ(21歳)のお兄ちゃんが、就職活動で焼津市役所から今日内定をもらった」ということを英語で言おうとトライできるでしょうか?

ほとんどの子が、「いとこ、就職活動、市役所、内定」をまだ習っていないから言えないと、トライすることすら出来ないでしょう。

英語を知っていてもトライすらできない人よりは、片言でも伝えきれる力を持っているYちゃんの方が会話を楽しめていると思います。

大切なのは、知っているかとか言えるかどうかではなく、トライしてみるかどうかです。

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新聞を投げて配達?

 

 

 

 

レッスンのエクササイズで、2人のうち一人が命令し、もう片方の人がそれを行う練習をCさんとしたとき、このような質問をされました。

「『新聞を配達しなさい』と私が言ったら、先生は新聞を投げてましたけど、実際はそうやるんですか?」

アメリカでは新聞を各家の前に投げるイメージだったので、僕はそうしましたが、他の国ではそもそも新聞を配達するのかどうかもわからないと、僕はCさんに答えました。

「新聞配達」という言葉一つをとっても頭に描く絵が人によって違うということは、文やストーリーになったときは、聞いている人が10人いれば10の異なる絵がそれぞれの頭の中で描かれるということです。

人が会話をするとき、似たような絵をお互いに頭の中に持っていれば話はより通じやすく、逆に持っていなければ、ネイティブスピーカーどうしでも話が噛み合わないことはあります。

会話で大事なことは、お互いの絵を共有すること」を意識できれば、より実りのある会話にできるでしょう。

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