アメリカの映画で活躍している俳優さんの中には、アメリカ以外の国出身者が沢山います
ジャッキー・チェン、アーノルド・シュワルツェネッガーなど、独特な発音の人がいて、それぞれ特徴があります
中でも、シャーリーズ・セロンという女優さんは、アメリカ英語の発音がよく身に付いている人の一人だと思います
僕は最近まで、彼女が南アフリカ出身で、英語はテレビを沢山観て身に付けたことを知りませんでした
シャドーイングを徹底的にやったそうです
シャドーイングはとても効果的な英語習得方法の一つです
これをやって、身に付かない人がいたとしたら、どこが問題か?
理由はいくつかあると思いますが、その中でも大きなものは、モチベーションと時間だと思います
なぜ自分は英語を学びとりたいのかを日常的に意識し、英語に触れる時間をなるべく多くとる・・・
シャーリーズ・セロンはこれを実行したのではないでしょうか?
先日、妻と街中を歩いていたら、バックパックを担いだ外国人2人組が3歳くらいの子供を連れた日本人のお母さんに道を尋ねているのを見かけました
そのお母さんも外国人も少し困った顔をしているように見えました
たぶん、言葉がわからなくてコミュニケーションが上手く取れていなかったのでしょう
それを見た妻は僕に、「助けに行ってきたら?」と言いました
僕はそれ対し、「経験だよ、経験」と言い、行きませんでした
生徒のFさんがある時、自分が数年前ハワイへ行ったときのエピソードを話し手くれました
ホテルのフロントで、予約はしていないけど泊まることはできるかと英語で聞きたかったらしいのですが、なかなか英語が出なくて「えーと、えーと」と考えていたら、フロントの人が、「日本語でお願いします」と流暢な日本語で言ってきたそうです
その時Fさんは、日本語が通じて不便はしないけど、旅行者としての刺激が減ると思ったらしいです
もし僕と妻が見かけた外国人が、怪我や病気か何か緊急のことで困って途方に暮れているのであれば、僕もすぐに助けに行きましたが、Fさんのハワイでのエピソードを覚えていたので、行くのをやめました
日本語には赤ちゃんに対して話しかけるときに、特別なことば(「まんま」「ねんね」「ちゃんこ」「たっち」)などを使うことは自然になっています
言語によっては、この「赤ちゃんことば」が存在しない言語もあります
その言語を使っている人々にとっては、赤ちゃんも大人も区別をしないという文化があるので、生まれたらすぐに社会の一員とみなされるということなのでしょう
他の言語を学ぶことは、このような「考え方」も一緒に学ぶということになるはずなので、何カ国語かを勉強して使えるような人は、世界には多くの考え方がそれぞれあるということを知っていて、視野も広がると思います
そして、より多くのことを受け入れる器ができるのかもしれません
日本の中でも、普段からより多くの人と接している人は、より大きな器を持つことができるはずです
何年も英語を勉強していると、時には「自分はもうこれ以上伸びないのではないだろうか」と感じることは多くの人が経験するはずです
Fさんが昨日のレッスン後に、このことについて僕に話してくれました
最近は、「どれだけ勉強しても、これ以上は頭に入らない気がしている」というくらい考えてしまうそうです
僕はFさんに、100時間勉強したら100時間分の効果を実感できるとは限らないということを伝えました
英検やTOEICで高得点を目指し、その目標を達成すれば、それなりの達成感は得られるかもしれませんが、目標のない勉強とは、わかりやすく数字で計ることができない分、成長の実感をすることは中々難しいはずです
楽しく英語を続けるためには、自分の英語力の伸びを常に意識することはせずに、淡々と継続することが大切なことだと僕は思います
気が付かないうちに、英語力は伸びていきます
先日、娘に「なんであのおじちゃんは男の子なのに『わたし』って言うの?」と質問されました
「なんで」と質問されると、「それはね・・」と自信を持って答えられないもんだな~と思いました
「私」という表現は、考えてみれば、日本語独特の表現なのかもしれません
自分を指す表現は「私」、「僕」、「俺」、「うち」、「あたい」、「拙者」など、沢山あります
その中でも、「私」というのは男性、女性の両方に使われていますが、例えば男子高校生同士が「私、昨日さ~」とか会話で使っているのを聞いたとしたら、かなり気持ちが悪くなります
実際、状況や自分の立場を考慮に入れながら使われる表現が「私」です
なので、「私」を一言で定義するのはとても困難だと感じます
おそらく外国人からしたら使い方の難しい表現も、日本語ネイティブスピーカーは無意識に使い分けることができているので、不思議なものです